徒然なる星空めぐり

Yahooブログ閉鎖に伴い引っ越してきました。まだまだ良く分かりませんが気の向くままに星空をご紹介していきますのでどうぞよろしく!

2007年02月

R200SSで撮る!本日の土星

シーイングが冬に逆戻り


昨日は曇りがちな一日でしたが、夜半から急激に気温が下がり空も晴れてきました。
いつものNCEP200でジェット気流を確認すると割合良好な感じです。ところが実際に望遠鏡を向けてみるとがっかりするようなシーイングになっていました。どうやら、関東地方は日本海の高気圧と太平洋の低気圧の狭間にあって等圧線の間隔が狭まっていて低層の気流が良くないようです。

R200SSで撮る


前回は小さな像しか撮らなかったR200SSで覗いていましたので、拡大撮影をすることにしました。EXTENDERを付けてF7.5(FL=1500mm)にしてHc-Or12mmで見ると先日とはまるで違ってすっかり真冬のシーイング状態に戻っていました。
今回はアイピースフォルダーを短いものに変えてみましたが、やはりwebカメラが合焦しません(^^;;
webカメラでの合焦位置は眼視の位置より20mm位鏡筒側に入りますが、そこまでドローチューブが縮まないのです。恐らくEXTENDERを使わなければ合焦可能なのでしょうが、今回はこんなシーイングですから試して見ませんでした。
苦肉の策で20mmのアイピースにして、webカメラをアイピースから10cm程度離して撮りました。


適度な大きさにはなりましたが、やはり詳細は全く分かりません。
これ以上のWaveletをかけると輪郭はハッキリしますがノイズの増大が著しいです。

ちょっと時間をかけて再処理してみました。



やはり元画像が悪いと、なかなかこの鏡筒の実力を発揮してあげられませんね。

本日(22日)の土星

つかの間の晴れを狙って

本日、西からの低気圧で天候が崩れることが分かっていましたので昨日(正確には今日です)の深夜土星を狙いました。関西以西ではごく普通でしょうが、こちら関東では久しぶりに4/10を付けられそうなまずまずのシーイングでした。
例によって我が家のベランダからでは午前2時前後になってしまいますが、今回は手摺と鏡筒の隙間が5mm程度しかないアクロバティックな設定で撮影に臨みました。ちょっと上階の庇(ひさし)にケラレてしまいましたが何とか撮影できました。
本格的な仕上げはこれからですが、とりあえず最初のシーケンスを処理してみました。

f83f88d7.jpg


コントラスト等はこれから仕上げますが、前回よりはカシニの空隙がはっきりしてきたようです。

追記:もう一枚処理が出来ましたので追加します


こちらのほうが少しは良いでしょうか?色調を少し変えてみました。

R200SSでも撮ってみた


いつも惑星観望では脇役のR200SSが隣にありますので、ついでに覗いてみました。
眼視の125倍程度では非常にはっきりとした像に見えます。これなら大丈夫とこちらでも試してみたのですが、どうもアイピースを付けると合焦しませんでした。あとで分かったのですが、アイピーススリーブホルダーを長いものに変えてしまっていたのでした。
とりあえずエクステンダーに2倍バローレンズを重ねて撮ったのがこちらの画像です。



ちょっと小さな像ですがちゃんと見えていることが確認できました。次回はちゃんとアイピースを付けて実力を発揮させてあげたいと思います。

と、言っても今度シーイングに恵まれるのはいつになることでしょう??
私は今 花粉との戦いの真っ最中ですが、これが過ぎると中国から黄砂がやってきます(^^;;

ちょっと控えめ・・オリオンの三ツ星(^^)

先週の3連休(10日~12日)に実家で星空三昧ができました。


古スコ達を総動員して水星・金星・土星を撮ったり、ドブの銀次で土星を撮ったりする傍ら、miniBORGで
星野写真を沢山撮ってきました。ところが天体写真はそんなに甘くない!とでも神様に言われた
かのように撮った写真はどれも焦点が合っていないか、ガイドがズレているかでマトモなものはごく
一部しかありませんでした(^^;;
どうやらミニミニドローチューブを視野回転装置代わりに使ったことで微妙にピントがズレてしまったようです。

オリオン座三ツ星付近

クローズアップレンズを使ってレデューサーがわりにしたら、オリオンの三ツ星が余裕で入りましたので嬉しくなってパチリ。ところがこの1枚もピントが大幅にズレていて星が肥大してました。
例によってカブリを適当に補正し、燃える木を少しだけ目立たせて・・あわ良くば馬頭も・・って無理がありますね。
周辺減光の著しい部分をトリミングしてみましたが、ちょっと赤カブリも出てしまいました。

70f5dc4f.jpg


ノーマルEOS_kissDX、ISO400、123秒露出です。
恥ずかしいので画像をクリックしても大きくなりません(^^;;
みなさんもこういう失敗をなさったことはありませんか?

ぎょしゃ座 散開星団M38とその周辺部

年末に、新しく届いたminiBORG60EDで試写したぎょしゃ座M38とその周辺部です。
空の暗い所ではカペラを中心とした五角形のほぼ中央部に左からM37、36、38と並んで小さな
星の集まりが見られます。

ところで色々な星野を適当に撮影すると、あとで何を撮ったのかがわからなくなります。
この写真もふたご座のM35かぎょしゃ座のM38か迷いましたが周辺の星の配列から特定しました(^^;;
今度からしっかりと記録を取ながら撮影しようと思います(^^;;

1枚目

ぎょしゃ座を南北縦にして撮り、左上のカニのような星の集まりが"M38"です。
残念ながら露出62秒のノーマルキスデジでは、散光星雲は写りません。
でもかなり微細な星団が含まれているのが感じられます。

dfc90b48.jpg



2枚目

M38とななめ右下の小さな星の集まりであるNGC1907を中心にトリミングしたものです。
ちょうど上の写真の左上周辺部になるため少し星が肥大しています。

f3cf2dd3.jpg



*今回は白飛び画像をすべて自動で補正しており、色調等は変えておりません。

金曜夜中の大きな土星

'''モニター設定'''でお騒がせいたしました。
まだ完全ではありませんが、ようやく調整が出来つつあります。
土日と天候が崩れることが分かっていましたので、調整を一時中断して'''大きな土星'''にチャレンジしてみました。
いつもNETでお世話になり、同じ銀次仲間の亀田さんも素晴らしい土星像を撮られたようです。
独特の語りでご自身の体験を克明に描写されるので画像はもとより、その高い文章の表現力を尊敬しております(^^)。
私が銀次を購入したのはこの亀田さんのHPのお陰と言っても過言ではありません。

昨夜の結果

やっと2時過ぎから鏡筒の視野に捉えられるようになってきました。シーイング確認のため6センチのお手軽南天赤道儀で覗いてみると倍率が低いこともありそこそこのシーイングに見えました。
それではということで、急いで設定しましたがC9での強拡大にはちょっと無理がありました。
しかし折角撮ったので、あえて大きな土星像を公開させていただきます。
オルソ12mmをつけると640×480の画面の3/4位占めるほど大きな土星が現れます。
衝を過ぎましたので土星本体の影が左側から右側に移ってきているのがわかります。

a2b82e3e.jpg



画像はまだ最終処理前ですが、クリックすると原寸大です。大きな割には詳細が現れておりません。2枚目はそれを60%に縮小してみました。これでも普通の大きさに見えます。どうでしょう、少しは締まってみえますか?



だんだんとベランダでの撮影可能時刻が早まってきましたので、来月にもう一度狙って見ようと思います。

ところで、今度は色は大丈夫でしょうか?土星本体をアースカラーにして環はやや青みがかった処理にしたつもりです。少し青すぎるかな・・・・・(^^;;

M41・・・・今度はどうでしょう?

シリウスの南にある散開星団M41


当blog1月17日付けのシリウスとM41で全景をupしています。

44c274a3.jpg


まだ仕上げの途中ですが、前より少しだけ明るさを上げてみました。
背景は粒子が少し荒れていて、色は私のモニターでは若干緑がかって見えます。
不自然ではありませんか?

モニター設定が狂っていた!!

前々からモニターによって若干色が違って見えることが気になっていました。

昨日の「ドブの銀次で動画を撮った!」の中でそのことを質問させていただいたらNET仲間の
みやてつさんからモニターのキャリブレーションツールを教えてもらいました。
そうしたらビックリです。adobeガンマの確認だけでいままで私のモニターは明るく設定しすぎていたようです。
ちょっと安物の17inchTFTですが、輝度を最低にした所が適正値のようでした。
そんな状態で画像補正などをしていましたから、処理した画像を見てみるとすべて暗くくすんでいます。
ヨネヤンさんにご指摘いただいた土星像などはどぎつい位にま黄色でした。
いままでupした画像をすべて差し替えたくなりました(^^;;

でもblogをはじめなければ、個体差で片付ける所でしたから今、気づいて本当に良かったと思います。
みやてつさんはじめコメントいただいた皆様、本当にありがとうございました。

e4d7b378.jpg


先日撮ったプレアデス(M45)を載せさせていただきますので、こんなもので宜しいのかまた教えていただけると幸いです。(画像をクリックしていただくと640pixelになります。ちょっと青みがかっているのは、カブリを補正するための意図的なものです)
構図はminiBORG60ED+Ac_No2にEOSを付けて短辺方向の画角の一回り内側で円形に切り抜いたものです。
例によってガイドとピントの甘さには目をつぶってください(^^;;

ドブの銀次で土星を撮った!

銀次登場

約2年ほど前からニュートン反射で見え方に定評のある、笠井トレーディング銀次を使っています。
ドブソニアンの利点を活かし、暗い夜空の中を星雲・星団を見るために振り回したり、
月・惑星の観望やコンデジでの撮影を楽しんでおります。
難点は、筒外焦点が短く1眼デジカメの直焦撮影が出来ないことや、既製のVixenやBORGの
接眼アダプターが使えないことです。
(最近このようなニーズを反映してかロープロファイルの接眼部が別売されました)

土星の動画に挑戦


22dc2a89.jpg


本来眼視専用の鏡筒ですから、写真撮影にはあまり適しておりませんが実家に置いてある
最大口径の望遠鏡なので先週の週末にwebカメラで動画撮影に挑戦です。
アダプターが合わないので、急遽アイピースに紙を硬く巻きつけて手持アダプターのチューブ
のみを活用して合焦しました。
追尾は簡易なポンセットマウントです。
眼視での視野への導入はそれ程難しくありませんが、それをwebカメラの視野に導入するのはなかなか大変です。
更にはそれを視野に留めておくのは容易なことではなく、筒先を持って絶えず微調整をする必要があります。
加えて先週の日曜日は、東北新幹線が止まるほどの強風が時折吹き鏡筒の振動を手で押さえながらの撮影となりました。

ハイリゲインシャイン現象が何とか撮れた


このようなわけで視野に留めておくのは1分間が限度のようでしたので30fpsでコマ数を稼いで何とか撮った土星です。



こちらは眼視の色に合わせて少し黄色っぽい仕上げをして見ました。


それから約10分後にも撮影の好機が訪れました。



こちらは色味を押さえてクールな感じにしてみました。

ご覧頂くモニターによって随分色の感じが違って見えるようですが、皆様にはどのように見えますでしょうか?
皆様のWin or Mac、CRT or TFT、設定色空間などと見え方をよろしければ教えてください。

銀次の実力を十分発揮できているとは思いませんが、ドブソニアンで動画が撮れただけでも秋から冬にかけての火星中接近の楽しみが増えました(^^)

クローズアップレンズを試す

ネットを見ていると'''クローズアップレンズがレデューサー代わりに使える'''ようです。
早速、カメラ量販店に行ってKenko AC-CloseUpのNO2とNO3を購入いたしました。
まだNo3は試しておりませんが、先日No2を試してみたのでご報告します。

(1)オリオン大星雲(M42)での標準との画角の比較


42ab95a3.jpg


左側がminiBORG60EDの標準直焦撮影、左側がAC-CloseUp併用です。
photoshopで計算してみたら0.8倍程度のレデューサーとして使えそうです。
(画像をクリックしてご覧ください)

(2)ちょっとおめかし


36a95913.jpg


撮影当日は透明度は比較的良かったのですが、強風で少し鏡筒が動いたようです。
先日ご紹介した8センチのNP赤道儀にminiBORGを同架して撮っています。
周辺部でも(元々のブレを除いて)それ程画像の劣化は見られません。
ピクセル等倍にしてみたらガイドのブレとピントの甘さが目立ちましたのでM42の
拡大画像とせず、1/4の画像にしてあります(^^;;
こちらも画像をクリックしてご覧ください、(ってCCDの汚れが目立ってます・・。)

この日は他の対象も撮りましたので順次ご紹介していきます。

遂に完成!南天赤道儀

雨に濡れても惜しくは無いような(勿論そんなことはしませんが)、がらくた望遠鏡を手に入れたました。
本当は微動棹だけが欲しかったのですが、程度がそれ程悪くないので活用方法を考えました。
シーイングチェック用のお気軽スコープです。
HPで星メカ工房を開設されているジーク西田さんにヒントを頂き垂直軸を極軸とする簡易赤道儀です。

(1)全体像はこんな感じです

9c22d69b.jpg


極軸を緯度に合わせるため36度(逆から見ると54度)に木材を斜めに切ります。
そこに三脚の架台部を取り付けたベニアを付け、2本脚の台座にM10のボルトで止めます。
鏡筒の取り付け方を上下逆にし、フォークも逆にするのがミソです。
これで水平方向から(実際は見られませんが)天頂まで鏡筒を向けられます。
極軸を北に向ければ簡易赤道儀として使えます。

(2)水平微動が赤経微動です

4c437c28.jpg


一度星を視野に入れたら、従来の水平微動装置が赤経微動装置に早変わりです。
ちょっとガタがありますが、お気軽望遠鏡なので気にしません。
垂直微動は星がずれてきたら時々調整しますが、フリクションで止められますので他の用途に
転用することが可能です(ってこれが目的だったりして・・)

(3)ベランダ手摺に引っ掛けて見たい場所に任意に移動できます。

4302ea15.jpg


西のほうを見たいときには、隣家を避けるために手摺の東の方に移動します。
どこでもフックが付いていますので、ベランダのあちこちに移動できます。


材料費はホームセンターで売っている2×4材と三脚を止める金物で締めて1000円以内です。
でもこの南天赤道儀の難点は、不動点高が170cmもあり高すぎることです(^^;;
水平方向は台の上に乗らないと見られませんが、仰角45°~60°位までは天頂プリズムが要りません。

みなさんもちょっとした工夫で楽しい天文ライフをお過ごしください(^^)/

Author

シュミット

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