徒然なる星空めぐり

Yahooブログ閉鎖に伴い引っ越してきました。まだまだ良く分かりませんが気の向くままに星空をご紹介していきますのでどうぞよろしく!

2010年05月

育樹広場遠征記 最終回 サソリ座・総集編

いよいよやって参りました。最終回♪
サソリの心臓部
皆様良くご存知のさそり座の心臓部をカメラレンズで狙いました。
今回の目的はソフト系フィルターの使用です。
Kenko プロソフトンAを前から持っていていつも持ってくるのを忘れてしまい
なかなか撮影できませんでした。そこで今回は是非ともサソリの心臓部の
アンタレスを中心にした構図を撮ってみたかったのです。
あわ良くば有名なカラフルタウンも描けたらということで撮ったものがこちらです。
d54d426c.jpg

クリックしてご覧下さい。
やはり少しガスっていたようです。カメラレンズは正直ですね。
X2のキットレンズ55mmで3分4枚のコンポジットです。周辺部を一部トリミングしてあります。
やっぱりこの焦点距離ではカラフルタウンを出すのは露出時間もあるけどちょっと厳しい感じです。


ノーマルEOS、70mmで撮影です。
c40f0450.jpg

ノーマルEOSのJPEG画像で何とかカラフルタウンが描出出来ないかやってみました。
なんとかうっすらとではありますが、アンタレス周辺の散光星雲があぶり出て来ました。
撮ってから後の祭りですが、X2に70mm、Xに55mmのほうが良かったです(^^ヾ


今回の獲物の一覧です。
f8e5da97.jpg

タイムスケジュールはこんなメシエマラソンのような感じでしたが、
ガイドをしない分、それほどの慌ただしさは感じませんでした。
19:30      現地到着
19:40~19:57 月と金星
19:46~19:48 ISSとスペースシャトル
       月没待ち・赤道儀セッティング・ピント調整・歓談
21:49~22:01 マルカリアン銀河鎖(KissX ノーマルJPEG)
22:28~22:40 M13
22:46~22:59 M20         (結露処理対応)
23:11~23:28 さそり座と富士山 (KissX ノーマルJPEG)
23:18~23:30 M8
23:31~23:43 M17
23:38~23:48 さそり座 アンタレス付近70mm(KissX ノーマルJPEG)
23:50~00:03 M16
23:55~00:05 さそり座と富士山 (KissX ノーマルJPEG)
00:22~00:34 M27
00:37~00:50 M57
01:27~01:38 さそり座 アンタレス付近55mm
01:47~01:59 射手座・たて座の天の川
02:04~02:16 北天 白鳥座付近
02:40      帰路につく
たった1夜の撮影で
約半月もの間お付き合い頂き有難うございました~(*^^)v 
いやあこれだけ画像処理ばかりやった半月間は初めてです♪
 
でもこうやってリストにしてみると実はあともう一つありますね・・・(^_-)-☆
BGM:jefferson starship - sara

育樹広場遠征記 その(8)宇宙界の銀座四丁目

射手座・たて座付近の天の川の画像処理が終わりましたのでアップします。
元画像を50%に縮小して何とかブログの容量の1メガバイト制限を回避しました。
南側はかなりカブッてしまいましたが実際もそうだったので敢えて処理はしませんでした。
0b43bbae.jpg

クリックして宇宙の銀座四丁目をお散歩してください。
 
 
PV:和泉雅子・山内賢 「二人の銀座」
ご覧になりたい方は再生ボタンをクッリック♪(古ぅ!!)
二人とも若!!作曲はベンチャーズですよ~(*^^)v
雅子さんは1947年生まれ、現在63歳です。賢さんは1943年生まれ、現在67際です。
 
ベンチャーズの演奏はこちらからどうそ!!
 
それでは皆様、どうぞ良い週末を~♪
尚、前回お約束の最終記事はブログ容量の関係で次回にさせていただきます。

育樹広場遠征記 その(7)M16(ワシ星雲)、M20(三裂星雲)

いよいよ赤い星雲シリーズ最後です♪
今回の2つは急遽霜対策で撮影中にヒーターを付け直したりして
ブレまくりになってしまいました。本来なら没ネタとするところですが
数を狙った今回の遠征記に敢えて載せて今後の反省にしたいと思います。
我ながら本当に1日の遠征で良くぞ
これだけ欲張ったものだと思います(^^ヾ


M16(NGC6611)ワシ(イーグル)星雲
バンビの上にいる2匹の蝶のうち上を飛んでいるものです。
確かにワシが飛んでいるように見えます。
もっと露出をかければ更にハッキリと大空を飛ぶワシのような姿が見られます。
ノートリミングではこんな構図となりました。

 
 
星雲中心にトリミングした仕上げ画像です。
 
6815922b.jpg

真ん中の暗黒星雲は巨大望遠鏡で見ると象の鼻のように入り組んでいます。
この画像でも何とかそれらしきものを見ることが出来ますね。
 


M20(NGC6514)三裂星雲

こちらは更に流れてしまい、輪郭がようやく分かる程度の写りになってしまいました。
星雲の真ん中に暗黒星雲があり3つに分かれているように見えることから
三裂星雲とも呼ばれています。
上に青いベールに包まれた星の集まりの見られるあたりがM21散開星団です。
全景の写真がこちらです。
 

 

星雲中心にトリミングした仕上げ画像です。
bdd40da0.jpg

M20はこれでは撮り直しですね(^^ヾ
 
この2枚は次回もう一度じっくり狙ってみたい対象です。
 
これで夏の主な星雲の駆け足での下見は終了です。
いよいよシリーズ最後の記事はこの次です♪

木・金と用事がありますので今しばらくお待ちください。
BGM:Europa played by SANTANA

育樹広場遠征記 その(6)M8干潟星雲

M8(NGC6523 干潟星雲)
射手座のスプーンの柄の先にあるもっとも大きな散光星雲です。
明るさは6等星で視直径は月よりも大きいので双眼鏡でも見つけられます。
中央部に見える小川のような暗黒星雲が干潟のようだという
ことで
別名干潟星雲と呼ばれています。
今回も全体の構図を考える余裕がなかったので、
ノートリミングではこんな構図になってしまいました。
2d93bb6f.jpg

星雲左側の小さな星の集まりが散開星団NGC6523です。
さすがに大きくてR200SSでは周辺の拡がりまで入れるにはもっと
構図を工夫しないと猫の手までは入りきりませんね。


星雲中心にトリミングした完成画像です。
5c141053.jpg

さすがにこの大きさにすると流れてるのが目だってしまいますね(^^ヾ
この暗黒星雲付近ではオリオン大星雲と同様星が産まれているようです。
 
 

今回の遠征結果もそろそろゴールが見えてきました。
1日の結果で記事を引っ張るのにそろそろ飽きて来ましたか?
もう少しの辛抱ですのでよろしくお付き合いの程お願いします。
 
それにしても、こんなに画像処理ばかりしたのは初めての経験です(^^ヾ
 
  いやあ、宇宙って素晴しいですね~♪
BGM:Imagine - Pan Pipes Flute

育樹広場遠征記 その(5) M17

M17 オメガ星雲
いよいよ南天の散光星雲シリーズの始まりです。
と言ってもガイドカメラを忘れたノータッチ撮影なので
日周運動が大きい分だけ流れも目立ってしまいます。
不慣れな画像処理に四苦八苦した結果をご覧ください。
 
M17は前の記事のバンビの鼻先にいた蝶です。
ノートリミングでこんなアングルになってしまいました。
87043e89.jpg

 


次回狙いたいアングルにトリミングした
仕上げ画像がこちらです。
d0b67be1.jpg

散光星雲の中心部と周辺部明度の差が激しくて周辺部を持ち上げるとノイズが目立ちます。
3分ノータッチ2枚ではこれが限界でしょう。
蝶というよりもなんだか赤い魚に見えてしまいますね♪
次回はたっぷり時間をかけて撮影したいと思います。

そこで一句!
   蝶々を捕らえてみたら魚(ウオ)だった・・(*^^)v
BGMは記事に合わせたJazz版”ポニョ”です♪

育樹広場遠征記 その(4)バンビの横顔

バンビの横顔
さあ皆様お待ちかね(!?)の南天の遠征結果第一弾は可愛いバンビです。
2匹の蝶を追うバンビの姿がわかりますか?
 
ad8b26ae.jpg


2010/5/17 1:43-58(JST) 
CanonEOS_KissX2 EF-S18-55mm (43mm) 4pics composite ISO1600
 
実は、カメラレンズで撮った下の画像の枠で囲った部分なんです。
本当はもっと西のさそり座方向に振った方が天の川が綺麗なんですが、
射手座の南斗六星を入れたかったんです(^^ヾ
7f31c316.jpg

 
  射手座、たて座はわが天の川銀河の中心方向。
  言うなれば宇宙界の銀座四丁目交差点です。
  本当に様々な見どころがいっぱい詰まっています。
  
次回はいよいよ夏の赤い散光星雲をアップする予定です。
  でもやはり露出不足で周辺部が綺麗に出なくて苦戦中です(^^ヾ
  
それでは皆様、どうぞ良い週末を~♪
 
BGM:Desafinado - Gal Costa 

育樹広場遠征記 その(3)北アメリカ星雲

北天の最後を飾るのは赤い散光星雲
6f555b2b.jpg


機材を片付けながら遠征最後にカメラレンズで撮影した白鳥座周辺です。
焦点距離をどういうわけか(笑)、43mmにして全景を撮ったノートリミングの画像です。
きっとピント合わせの時に誤って回してしまったんでしょう!?

この辺りも砂粒をまぶしたような天の川が広がっています。
肉眼では捉えられない波長を写す天文改造カメラを向けると赤い星雲が
拡がっています。一番目立つのは北アメリカ星雲です。
形が似ているのでクリックして探してみてください。
 
 
その部分をトリミングした拡大画像はこちらです。
3f068c16.jpg

暗い空であればカメラレンズでも北アメリカ星雲が結構ハッキリ写りますね。
白鳥座の1等星デネブを中心に構図を取ってしまったため
網状星雲が入らなかったのがちょっと残念です。
僅かの時間でこれだけたくさんの対象が撮れたのは嬉しいですが、
その分不慣れな画像処理が追いつかなくて大変です(^^ヾ

いよいよ次は南天の撮影結果に入りますが、
明日の出張もありますのでちょっと一息つかせてください♪
 
オイオイ!一体一晩で何枚撮ったんだい!?
なんて冷やかさないで下さいね~♪
BGM:Moon River - Percy Faith Orchestra

育樹広場遠征記 その(2)M27,M57

北天に輝く宝石・・・惑星状星雲2態
育樹の北の空は河口湖町の明かりの影響で比較的明るいのですが
夜半になるとだいぶそれも収まってきます。
そこでだいぶ空高く昇ってきた白鳥座近くの星雲を狙ってみました。
 
こぎつね座 亜鈴星雲 M27(NGC6853)
白鳥座のアルビレオの右側にある小さな星座、こぎつね座。
ここには惑星状星雲では最大級の青い星雲があります。
この宇宙の宝石のような星雲も実は3~4000年前に
星の爆発によって出来たとされています。
5f354afa.jpg

ここもノータッチ3分4枚を撮影しましたが、少し大きくすると流れが目立つので
今回は1枚だけで急いで仕上げました。


こと座 環状星雲 M57(NGC6720)
こと座にある有名なリング状の惑星状星雲です。
大きさは上のM27の1/5ほどしかありません。
でも輪郭がハッキリしているので眼視でも比較的簡単に見つけられます。
こと座の平行四辺形のベガから遠い方の短辺の真ん中辺りにあります。
4f7b29c2.jpg

こんな場所に導入してしまいました。真ん中よりちょっと右下の明るいリングがM57です。
口径の少し大きな望遠鏡なら眼視でもこの形が充分に分かるのが赤い星雲との違いです。
 
それではもう少し拡大して見ましょう。
70b0e91e.jpg


こちらも3分4枚を撮影しましたが、2枚コンポジットで簡単に仕上げました。
でもやっぱり星の流れがちょっと気になってしまいますね。
M27に比べると相当小さいのがわかります。
それにしても右下の紫色のカブリは何でしょう??
 
午前0時半を回って明日の仕事のことが気になりはじめましたが
それとは逆に空の状態はますます良くなってきます。
こうなったら開き直って撮影続行です♪
 
今度はどれにしようかな!?
しかし馴れない画像処理は大変です(^^ヾ
BGM:Chet Baker - Almost blue

育樹広場遠征記 その(1)マルカリアン銀河鎖、M13

まずは失敗談ネタのご紹介です(^^ヾ
 
今回は是非とも夏の南天を狙いたかったのですが、あいにくまだ霧に包まれています。
そこで南中を過ぎた乙女座銀河団を撮ることにしました。
前回カメラレンズでマルカリアン銀河鎖を狙いましたが周辺収差が酷かったのでリベンジです。
鏡筒はR200SSに子亀で載せたminiBORG60EDです。
こちらは普段手軽にスナップを撮る時のノーマルKISSXを搭載しています。
天文改造のX2はR200SSに取り付けてピントを合わせた状態でした。

ノーマルだけどどうせ銀河だから色はいらないだろうと割り切りました。
af68d433.jpg

撮影中にどういうわけかこの対象を狙うかのように雲が来てしまい中断すること3回。
ようやくこれを撮影できた時には早くも10時になってしまいました。
しかも撮影が終わり気が付いたら縦位置のアングルでした(^^ヾ

マルカリアン銀河鎖だけを
トリミングしたのがこちらの画像です。
da179e1a.jpg

 
何とかカバーしましたが、やはり霞のせいか眠い画像しか撮れませんでした。
しかもこれには後日談があって、またJPEGで撮ってしまいました(^^ヾ



前回のリベンジのM13
南天はまだ撮影条件が悪いので対象を北天に切り替え、5月3日に急遽遠征したときに
撮影したヘラクレス座の球状星団M13のリベンジです。前回の記事はこちらから 
 
 
150690f3.jpg

4枚撮ったうち2枚は流れが目立ちました。そこで2枚だけのコンポジットです。
多段露出をしないと中心部はつぶれてしまいますね。
でも前回は全く迫力がなかったけど、今回は球状星団だと分かるから良しとしましょう♪

今回は処理の関係でここまでとします。
もうしばらく北天にお付き合いくださいね。
BGM:Polka Dots And Moonbeams - CHET BAKER

月と金星のツーショットと育樹遠征♪

15日の土曜は折角の新月期ですがあいにく曇られてしまいました。
16日は朝から晴れ。GPVの予報を見ると快晴ではないものの何とか星が見られそうです。
折角赤道儀も直ったことだし、夕方から富士山麓行きを決行です。
家から車まで重い赤道儀やバッテリーを運ぶだけで疲れ果ててしまいました。
それでも何とか支度をして午後5時過ぎに自宅を出発したのですが、
八王子インターを過ぎた所で忘れ物に気付きました。
 
なんと今回はガイド用のカメラを忘れて出発してしまったのでした(^^ヾ
引き返す時間はないのでそのまま育樹記念公園に直行です。
 
それは何故かと言うと・・・・♪
7cefd412.jpg

5/16 19:42 Canon EOS_KissX2 SIGMA17-70mm 70mm F4 1.6sec ISO400
 
5月の星空でご紹介した月と金星のツーショットを見逃してしまうからです。
何とかこんなツーショットを収めることが出来ました。到着はこの撮影のわずか10分前でした。

地球照も綺麗です。
42ec8e5c.jpg

5/16 19:56 BORG60ED Canon EOS_KissX2 PrimeFocus 0.3sec ISO1600

おまけに月に露出を合せて撮りました。
5a2f5199.jpg

気流が悪くてメロメロです(^^ヾ   5/16 19:57 機材は上と同じ 1/60sec ISO1600

そしてもう一つのランデブーも♪
f4fdb761.jpg

この日の19時45分ころ、野口さんの乗った国際宇宙ステーション(ISS)が丁度北の空に
見えることになっていました。月を撮りながらも辺りを見回すと見つかりました。
なんと後ろにスペースシャトル「アトランティス」を従えています。
今夜辺りドッキングしたところです。
 
今度いつ見られるかはこちらのサイトからどうぞ~♪

月と金星のランデブーに加えて、ISSとスペースシャトルのランデブー
まで写真に撮れたのはラッキーでした。
 
こうして、今夜の収穫はひとまず確保しました。


 
育樹にはすでに先人が到着していました。
J-Proさんとお知り合いのadnoanさんともう一方でした。
既にセッティングも終わり楽しくご歓談中でした。
早速挨拶をすませて望遠鏡のセッティングを開始しました。
そうするとなんと大さんが「シュミットさん!」と声をかけてくださいました。
今日は12時には上がろうかと思っていましたがどうやら夜更かしの予感です(^^ヾ
南側は薄雲が拡がっていてマルカリアンを狙った所に雲が来てしまい空振りです。

しかし午前0時近くには、こんな風景が拡がりました。
9ed43f5f.jpg

5/16 23:55 Canon EOS_KissX(ノーマル) SIGMA17-70mm F4 180sec ISO800
 
今回は射手座付近の星雲星団・北天の星雲星団を数多く狙いました。

途中で大さんとの楽しい談笑に時の経つのも忘れてしまいそうです。
帰る頃にはたった1枚のお手軽処理で、
こんな素晴しい空が拡がっていました。
71e78bb0.jpg

Canon EOS_KissX2 (SEO-SP2) EF-S18-55mm 43mm F5 180sec ISO1600
 
射手座の星雲を一網打尽にしてみました。クリックしてご覧ください。
ここが私たちの住む銀河の中心です♪白い点の一つ一つが☆なんです!
この画像の仕上げと撮影した画像は
次回以降のお楽しみです。
BGM:渚・モデラート Masayosi Takanaka

Author

シュミット

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