2013年03月
しし座M95,M96
M95は丁度1年前の3月16日に超新星SN2012awが発見されて
とても注目を集めました。昨年はそれを撮りたくて25日に
遠征し、買ったばかりのC8で初ショットを撮りました。
いきなり2000mmのファーストライトでしかもjpegで撮ってしまうという
失敗をしましたが何とか超新星を写すことが出来ました。
更に同じ日に前年末に見つかったM101の超新星と組写真にして
6月5日発売の星ナビ7月号に入選した思い出深い天体です。
それがその後どうなったのかとても気になっていました。
折しもT-FiXさんの素晴らしい「きつきつ構図シリーズ2:M95,96」が
折しもT-FiXさんの素晴らしい「きつきつ構図シリーズ2:M95,96」が
アップされてR200SSだときつきつになるのかどうかも興味が
あったので、ガリバーでの2つ目の対象はM95、M96にしました。
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2013/3/17 1:43-
VixenR200SS BarderMPCC MkⅢ CanonES_KissX5(新改造)600secX8 ISO1600
PSCS5にてRAW現像 SI6.5にてcomposite PSCS5にて各種画像処理 25%Resize
VixenR200SS BarderMPCC MkⅢ CanonES_KissX5(新改造)600secX8 ISO1600
PSCS5にてRAW現像 SI6.5にてcomposite PSCS5にて各種画像処理 25%Resize
構図は最初から外してしまいましたが、そのまま続行しました。
やはり800mmでは全然きつきつになりませんでした(^^;
このサイズではよく分かりませんが昨年注目された
やはり800mmでは全然きつきつになりませんでした(^^;
このサイズではよく分かりませんが昨年注目された
超新星SN2012awは残念ながら見えなくなってしまったようです。
辛うじて見えるようで、ずいぶん暗くなってしまったようです。
この画像もかなり荒れてしまったのでコンポジット枚数を増やして
もう一度処理するつもりです。
M65の超新星の話題
つい先日の”21日にしし座のトリオ銀河(M65,66、NGC3628)の
M65に超新星発見”のニュースが飛び込んできました。
M65に超新星発見”のニュースが飛び込んできました。
AstroArtsのHPより
油断していてまだ撮っていませんでした。
デジカメでの系外銀河はどうしてもモノクロ写真のようになって
しまいますが、今まではデジカメは冷却CCDと違って
腰が弱いから仕方がないと諦めていました。
しかし皆さんの素晴らしい画像を見て少し反省しました。
私の画像は処理技術も足りませんが、処理の仕方が雑なんですね。
しかし皆さんの素晴らしい画像を見て少し反省しました。
私の画像は処理技術も足りませんが、処理の仕方が雑なんですね。
そこで今回は前の記事で皆さんから頂いたアドバイスをもとに
どうしても使えない4枚を除き12枚をコンポジットして
SI6.5でデジタル現像や色彩強調もしてみました。
SI6.5でデジタル現像や色彩強調もしてみました。
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銀河周辺部の淡い部分を持ち上げるとノイズも持ち上がって
しまい、どうバランスを取るのかとても難しいです。
PSのノイズ低減やSIのバックグラウンドスムースも動員し、
最後はぴんたんさんのフラットエイドの最新バージョンの
PSのノイズ低減やSIのバックグラウンドスムースも動員し、
最後はぴんたんさんのフラットエイドの最新バージョンの
助けも借りました。
今回はひとまずこれを完成画像とさせて頂きます。
・・・でもノイジーだなぁ~。
もう一度やり直しますのでアドバイス宜しく(^^;
3月30日画像処理追加
皆様のアドバイスでノイズよりもシャープネスのアドバイスの方が
多かったのでシャープ系処理を追加してみました。
一応これを今回の最終形とさせて頂きます。
今回のガリバー遠征最初に撮った画像です。
今回はExtenderを使わずにリベンジすることにしました。
しかし時折吹く強風のためか前半の画像は星の形がいびつになってしまい
使うことを諦めました。極軸も合わせてあるし、バランスも取っています。
もちろんコードの引っ掛かりなどもありません。
それでも星がいびつなのはガイドパラメータの不適と風の影響だと思います。
使うことを諦めました。極軸も合わせてあるし、バランスも取っています。
もちろんコードの引っ掛かりなどもありません。
それでも星がいびつなのはガイドパラメータの不適と風の影響だと思います。
今回はぴんたんさんのアドバイスに従い1対象を多数枚撮影することに
しましたので16枚撮ったうち最後の4枚だけを使って処理しました。
前の1.5時間分を使わないなんて!
しましたので16枚撮ったうち最後の4枚だけを使って処理しました。
前の1.5時間分を使わないなんて!
今までこんな贅沢はしたことがありません(^^;
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2013/3/16 23:11-
VixenR200SS Barder MPCC MkⅢ CanonEOS_KissX5(新改造)480sec×4 ISO1600
VixenR200SS Barder MPCC MkⅢ CanonEOS_KissX5(新改造)480sec×4 ISO1600
PSCS5にてRAW現像 SI6.5にてcomposite PSCS5にて最終調整 25%にResize
種別
渦巻銀河 Sb型
赤経 (RA, α) 12h19.0m (J2000.0) 赤緯 (Dec, δ) +47° 18' (J2000.0)
距離 2200万 光年 視等級 8.3 視直径 18'x8'
渦巻銀河 Sb型
赤経 (RA, α) 12h19.0m (J2000.0) 赤緯 (Dec, δ) +47° 18' (J2000.0)
距離 2200万 光年 視等級 8.3 視直径 18'x8'
右上に小さなエッジオン銀河も写りましたが、出来ればRUKUさんのように
横構図にしてもう一つのエッジオン銀河NGC4217を入れた方が良かったです。
横構図にしてもう一つのエッジオン銀河NGC4217を入れた方が良かったです。
中心部の腕の構造がつぶれないように処理すると、周辺の淡い腕との
輝度差が大きく周辺部を炙り出すことが困難です。
ここをどのように両立させたら良いのか
上級者の皆さんのアドバイスを頂きたいところです。
上級者の皆さんのアドバイスを頂きたいところです。
今日、少し時間が出来たので頂いたアドバイスをもとに
この4枚の前に撮影した4枚を追加して8枚で再処理してみました。
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2013/3/16 22:38-
VixenR200SS Barder MPCC MkⅢ CanonEOS_KissX5(新改造) 480sec×8 ISO1600
VixenR200SS Barder MPCC MkⅢ CanonEOS_KissX5(新改造) 480sec×8 ISO1600
PSCS5にてRAW現像 SI6.5にてcomposite PSCS5及びFlat Aideにて最終調整 25%にResize
意表をついて今回の遠征最後の画像からアップします。
午前4時を回ってそろそろダークでも撮ろうかと思っていましたが、
あまりに空が良いので早くも夏の赤い星雲に行ってしまいました。
あまりに空が良いので早くも夏の赤い星雲に行ってしまいました。
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2013/3/17 04:06-
VixenR200SS BarderMPCC MkⅢ Canon EOS_KissX5(新改造)480secX4 ISO1600
PSCS5にてRAW現像 SI6.5にてComposite PSCS5にて最終調整 33%Resize
VixenR200SS BarderMPCC MkⅢ Canon EOS_KissX5(新改造)480secX4 ISO1600
PSCS5にてRAW現像 SI6.5にてComposite PSCS5にて最終調整 33%Resize
M8(NGC6523+NGC6530) いて座/散光星雲
赤経 18h03.7m 赤緯 -24゚23'
光度 6.0等 視直径 90'×40' 距離 4,850光年
赤経 18h03.7m 赤緯 -24゚23'
光度 6.0等 視直径 90'×40' 距離 4,850光年
さすがに5枚目以降は4:40を回ってしまい、画像はすっかり
真っ白に飛んでしまい使えませんでした。
何とか使えそうな4枚をコンポジットし、
何とか使えそうな4枚をコンポジットし、
ダークもフラット省略して処理も軽めに抑えました。
結果は『R200SS結構やるじゃん!』
今までR200SSの像が良くないのは鏡筒のせいかと
思っていましたが、自分のせいだと分かりました(笑)
急遽ピントマスクを自作し、光軸調整もやり直した甲斐がありました。
ガイド鏡を変えてピントがシャープになり、過剰補正気味だったため
ガイド鏡を変えてピントがシャープになり、過剰補正気味だったため
PHDの設定値Agressivnessを少し落としたのも効いたのか、
風も止んだせいなのか、この時はガイドグラフもまっすぐでした。
気の早い対象ですが、
これからの本番に向けて良い練習になりました。
(1)パンスターズ彗星
まずは到着前に本栖湖見晴台で撮影したパンスターズ彗星です。
4秒露出のものは核が少し流れているので、18:45から
2秒露出の画像を8枚コンポジットしてみました。
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2013/3/16 18:45-46
CanonEOS7D EF70-200mm F4L 200mm F4 2secX8 ISO1250
CanonEOS7D EF70-200mm F4L 200mm F4 2secX8 ISO1250
山際に隠れるのが18:53でしたから、
まさにギリギリセーフと言った感じでした。
彗星を中心にトリミング
(元画像を1/2に縮小)
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周りの恒星も流れずにかなり写りこんでくれました。
200mm望遠レンズの固定撮影でこれだけ撮影できるのは
予想より暗いと言ってもやはり大彗星に間違いありませんね。
(2)薄明直前の夏の天の川とM8&M20
今回もモカのパパさんはじめ、ぴんたんさん、ATSUJIRODESUさん
ご夫妻、おーちまさん、くっしーさん、addict2525さんたちと
和気あいあいと撮影しながら楽しい時を過ごしました。
天気はずっと申し分なかったのですが、どういうわけかガイドが
天気はずっと申し分なかったのですが、どういうわけかガイドが
安定せず撮れた画像は処理にかなり手こずりそうです(^^;
午前3時にはさそり座も昇って来てこちらはポタ赤で撮影しました。
その後あまりに空が良いので、皆さんが撤収準備に入られて
その後あまりに空が良いので、皆さんが撤収準備に入られて
いるのに早くも夏の赤い星雲M8&M20を狙ってしまいました。
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2013/3/17 4:50
Canon EOS KissX2(SEO-SP2)EF70-200mm F4L 70mm F4 300secX1 ISO1600
Canon EOS KissX2(SEO-SP2)EF70-200mm F4L 70mm F4 300secX1 ISO1600
GP赤道儀 ノータッチガイド PSCS5にてRAW現像
画像処理も1枚だけなので簡単です。
綺麗な星空を堪能しながら、ポタ赤でお手軽に撮影するのが
私には一番向いているのかも知れません。
今回の遠征で一番良いのがこのポタ赤の1枚になりそうです(^^;
綺麗な星空を堪能しながら、ポタ赤でお手軽に撮影するのが
私には一番向いているのかも知れません。
今回の遠征で一番良いのがこのポタ赤の1枚になりそうです(^^;
この1枚を試写してから更にバンビをきちんと入れたくて構図を変えて
撮影を続けましたが、薄明の影響を受けて没ネタとなりました。
2013/3/17 4:59 撮影時JPEG元画像 サイズ変更のみ
それを無理やり処理した1枚。
バンビの横顔はちゃんと入りましたが、
さすがに5時からでは空が明るすぎますね。
(3)富士山に向かうパンスターズ彗星!
育樹やガリバーでは必ず富士山に挨拶をしてから帰りますが
今回は富士山に向かって彗星が飛んでいます。
今回は富士山に向かって彗星が飛んでいます。
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実は飛行機雲なんですが、彗星ハンターになる時期には
何を見ても彗星に見えてしまうから不思議ですね。
今回はしっかり彗星を見られて、その上夏の濃い天の川まで
見ることが出来て、それだけでも大満足の遠征となりました。
今回もご一緒してくださった皆様ありがとうございました。また次回もどこかでよろしくお願いします。
BGM:WHAT A WONDERFUL WORLD KARAOKE Louis Armstrong instrumental lyrics
昨日はガリバーに遠征してきました。
最近では珍しく朝まで雲の心配のない素晴らしい天気に恵まれました。
遠征結果は別途画像処理を終えてから報告します。
遠征結果は別途画像処理を終えてから報告します。
まずはその前のパンスターズ彗星捕獲記です。
まさに悪戦苦闘の連続でした。
もう少し早く出発しかたったのですが先日風で飛ばされてしまった
もう少し早く出発しかたったのですが先日風で飛ばされてしまった
バーティノフマスクを作っていたら遅くなりました。
4時過ぎに自宅を出発し、調布ICに乗るのにまた1時間かかりました。
彗星を撮影するには遅くとも6時半には撮影準備が出来ていないといけません。
彗星を撮影するには遅くとも6時半には撮影準備が出来ていないといけません。
しかしガリバー到着はどう見積もっても6時半を回ってしまいそうです。
今回は赤道儀に鏡筒を載せて撮影したかったので、SAをチェックしました。
途中の藤野SA西が山、談合坂SAも西が山、谷村SAは絶望的・・・
途中のSAでの捕獲作戦は壊滅です。
こうなったら行けるところまで行って
西が開けた場所でカメラレンズで撮るしかありません。
西が開けた場所でカメラレンズで撮るしかありません。
そういえばガリバーの行き帰りに時々立ち寄る
本栖湖の見晴台は西に開けていることを思い出しました。
制限速度を”やや”超過しながら(笑)
見晴台到着は6時35分。
すでに大勢の人たちが彗星を眺めたり撮影をしています。
カメラを持って車を飛び出し、隣の人に場所を伺い
カメラを持って車を飛び出し、隣の人に場所を伺い
すぐに7X50mmの双眼鏡で正面の山を確認すると
何と彗星がハッキリ見えました。
そのままカメラに付いている135mmのレンズで撮影です。
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2013/3/16 18:41
CanonESO7D EFS18-135mm 135mm F5.6 2sec ISO1250
CanonESO7D EFS18-135mm 135mm F5.6 2sec ISO1250
場所が確認できると撮影も楽です。
しばらく山に沈んでいく様子を撮影しました。
その後、更に山に近づいたので200mmの望遠に
切り替えて撮影しました。
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2013/3/16 18:50
CanonEOS7D EF70-200mm F4L 200mm F4 4sec ISO1250
CanonEOS7D EF70-200mm F4L 200mm F4 4sec ISO1250
山際ぎりぎりまで見えるのは光害がない証拠ですね。
この位置で山際から1°程度しかありません。
これらの画像は1枚撮って出しの画像なので
後程コンポジットして仕上げようと思います。
上空には地球照の残る4日月が微笑んでいるようです。
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久しぶりなので月もカメラレンズで撮影です。
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遠征帰りにもう一度昨夜の撮影場所に立ち寄って
昼間の景色を撮りました。
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正面右側の丸い山に向かって沈んでいきました。
もう少し日にちがずれていれば
南アルプスと本栖湖に向かって沈んでいく彗星も撮影出来そうです。
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ここで撮れたらもっと最高でしたが、
それは贅沢というものでしょうね。
BGM:Landscaoe Kotaro Oshio
10日はかなり粘って撮影したけれど
発見できませんでした。
昨日は絶好の撮影日和でしたが仕事で遅くなり撮影出来ませんでした。
本当は明日が月とのツーショットもあって最も良いのですが、
本当は明日が月とのツーショットもあって最も良いのですが、
天気が西から下り坂でちょっと怪しい感じです。
そんなわけで撮影するのは今日しかない!
ということで会社を1時間早退してきました。
今回は欲張らずにカメラレンズでともかく1枚GETが目標です。
急いでマンションの9階の非常階段に陣取り、日没位置を確認しました。
急いでマンションの9階の非常階段に陣取り、日没位置を確認しました。
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2013/3/12 18/23 CanonEOS7D EF70-200F4L 70mm 1/2sec ISO400 パノラマ
左のゴルフ練習場の横に富士山が見えます。
正面の大きなマンションの右端辺りが日没位置です。
Wの文字が真西に当たります。
昨日よりも雲が多くちょっと心配な感じです。
恐らく彗星はすぐ上の雲の中にあるのでしょう。
正面の大きなマンションの右端辺りが日没位置です。
Wの文字が真西に当たります。
昨日よりも雲が多くちょっと心配な感じです。
恐らく彗星はすぐ上の雲の中にあるのでしょう。
そこからは彗星探索の要領で露出を変えながら
カメラを上下左右に水平垂直に動かします。
合わせて双眼鏡でじっくりと目を凝らすと
合わせて双眼鏡でじっくりと目を凝らすと
それらしきものが見えてきます。
すわっ、彗星か!?急いでシャッターを切ります。
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しかし、じっくり拡大して確認すると飛行機や恒星でがっかり。
右側の恒星は恐らくくじら座のデネブかうお座のアルゲニブでしょう。
そんなことを何度も繰り返しているうちに
ようやく彗星をGETしました♪
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2013/3/12 18:31 CanonEOS7D EF70-200F4L 200mm 1sec ISO400
彗星周辺を切り抜きました。
ちゃんと尻尾が見えますね。
しかし思っていた位置よりもかなり北側の感じです。
丁度一番上のパノラマ写真の真西Wの上の少し北寄りです。
事前の予想では太陽の左上にいるような感じでしたので
そのあたりを重点的に撮影しましたが実際には
もう右上に位置している感じです。
これから狙う人はステラナビの予想位置より
これから狙う人はステラナビの予想位置より
少し北側を狙った方が良いでしょう。
こちらはその5分後のパンスターズ彗星です。
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2013/3/12 18:36 CanonEOS7D EF70-200F4L 200mm 1sec ISO400
更に高度を下げた彗星を
2枚合成して中央に配置しました。
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2013/3/12 18:41 CanonEOS7D EF70-200F4L 200mm 1sec ISO800
本当の夜空で見えたらかなり明るい彗星なのでしょうね。
ともかく2日間かけてようやく彗星をGET出来たので、
吹き抜けて行く風もさわやかに感じます。
Breezin' - George Benson studio version
Author
シュミット
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