徒然なる星空めぐり

Yahooブログ閉鎖に伴い引っ越してきました。まだまだ良く分かりませんが気の向くままに星空をご紹介していきますのでどうぞよろしく!

2013年07月

奇跡の20分間プチ遠征

土曜日に実家の除草剤を散布してから、夕飯を外食で済ませ
午後8時から9時までは比較的雲量が少なそうなGPVの予想を
信じて三浦半島の先端の岩堂山まで出かけました。
 
現地に午後8時に着くと遠くで雷鳴が轟き、北天は既に雲が一杯です。
東京では隅田川の花火大会が中止になるほどの強風と雷雨だったようです。
車から降りて今回は欲張らずにナノトラ1本勝負です。
辛うじて見える北極星で極軸を合わせ、すぐに南天のさそり座、いて座
付近を狙います。到着して3分で撮影開始出来るのがナノトラの強みです。
 
前回の遠征でトラブルから故障してしまったカメラレンズが修理から
戻って来たのでテスト撮影の意味もあります。
 
 
RAW画像をjpeg変換しただけの画像でアニメ
にしてみました。
0073dd95.gif

 
 
 
 
最初こそ水蒸気が多く眠い空ながら天の川も辛うじて見えましたが、
ご覧のように飛行機は通るは薄雲は通過するはで大変でした。
撮影開始20分で完全に雲に覆われ遂には小雨まで振り出しました。

3分露出6枚で無理やり仕上げた三浦の空です。
3868d6f5.jpg

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2013/7/27 20:16-
CanonEOS_KissX5(新改造) SIGMA DC17-70mm F-2.8-4 MACRO HSM F4
nanotrackerによる自動追尾 pscs5でRAW現像 各種処理25%Resized
 
これが7月になってようやく撮れた星空の写真です。
写りはこの条件では仕方がありませんが
まさに奇跡の20分間プチ遠征となりました。

NGC7000 & IC5067~5070

Adonoanさんに刺激されて昔の画像を再処理してみました。
 
北アメリカ星雲とペリカン星雲
b87ef3b5.jpg

2010/9/4 21:07-
miniBORG60ED BORG7885(0.85RD) Canon EOS_KissX2(SEO-SP2)
Tv:180secX4 ISO1600 PSCS5でRAW現像 SI7でcomposite PSCS5で各種処理、25%resized
 
もう3年近く前に南会津楓林舎遠征の時に撮影した北アメリカとペリカンです。
当時はごちゃごちゃな処理で汚い北アメリカになってしまいましたが
今回は出来るだけ元画像を活かした自然の処理を心がけました。
枚数不足、露出不足な感は否めませんが、ここまで出すことが出来ました。
 
当時はガイドウォークを使っていましたがなかなかガイド星が見つからず
苦労していました。満天の空を仰ぎながらいろいろな対象をノータッチで
撮りまくってしまったのも今では楽しい思い出です。
 
今日はこれから実家の庭に除草剤を撒いて来ます。
その後三浦で少しは星見が出来るかな?
 
それでは皆様どうぞ良い週末を~♪
 

16日の土星と月面探訪

オホーツク高気圧が張り出した影響でようやく少し涼しくなりました。
昼間は比較的良い天気でしたが夕方にはまた雲が増え始めました。
8時過ぎに帰宅し、夕飯も取らずに急いで土星に向かいました。
昨夜は薄雲越しながらようやく土星と月に対面出来ました。
 
ところが今回もカラー画像は良いのですが、モノクロ画像がRegistaxで
読み込めません。またコーデックを間違えたのかと思ったらそうではなく
Windows7のメインPCの何かのファイルが壊れているようです。
仕方がないので、能力の低いノートPCでスタックしてTiffファイルに
したものでようやく何とか1枚仕上げました。
 
18c86568.jpg

 クリックすると少し大きくなります(↑)
 
薄雲の影響で切れの悪い画像ですが、七夕以来7日ぶりの土星です。
太陽の光がだいぶ斜めから当たるようになり環の右下には
土星本体の陰で切れ目が目立つようになりました。
土星のシーズンもそろそろ終盤です。
 


 
土星のすぐそばで上弦の月が雲に見え隠れしていたので
土星を撮影したモノクロカメラをそのまま使って月面も撮りました。
当然シーイングも悪いのでこの月齢での見どころに絞って
30秒ショットを何枚か撮りました。
主な地形には地名を入れてあります。
 
 
直線壁(134km) 

 
 
中央クレーター列(インプリウムのひっかき傷)

 
 
アルキメデス・カッシニ

 
 
アルプス山脈とアルプス谷

 
今週末はもう満月期になりますが、試したいこともあるので
何とか晴れてくれませんかね~。

これから撮りたい秋の星雲・銀河

いゃあ~本当に暑いですね~(^^;
しかもじぇんじぇん晴れませ~ん!!
 
この3連休は新月期なのにどこも全く晴れる見込みがありません。
仕方がないので昨年の画像を再処理して遊んでいます。
 
 
 
M31:アンドロメダ銀河
dda0b42d.jpg

クリックすると拡大します(↑)
2012/8/26 1:35-
miniBORG60ED BORG0.85DG(7885) CanonEos_Kissx5(新改造)
Tv:300secX3 ISO800 SI7で現像、コンポジット PSCS5で画像処理&Resized

 
育樹記念広場でPCケーブルを忘れノータッチガイド5分で撮影した画像です。
わずか3枚のコンポジットですから背景が荒れてしまいましたが、
画像処理講座のお蔭で無理なく周辺部が出せるようになりました。
フラットは撮影していなかったので、とりあえず
ぴんたんさんのフラットエイドを使わせて頂きました。
 

 
 
IC1396:ケフェウス座の散光星雲
4786a98e.jpg

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2012/8/26 2:40-
miniBORG60ED BORG0.85DG(7885) CanonEos_Kissx5(新改造)
Tv:300secX4 ISO1600 SI7で現像、コンポジット PSCS5で画像処理&Resized
 
こちらは薄明を迎えどんどん明るくなる中での撮影です。
こちらも無理やり強調しているので背景が荒れてしまいましたが、
ガーネットスターを頭に頂く全景を何とか1枚に収めることが出来ました。
 
来月の新月期には是非この辺りを
じっくり狙いたいものですね。


7月~8月の空

例年に比べはるかに早い梅雨明け宣言のあと
全国的に酷暑が続いています。
 
東京では最高気温が35℃を超える猛暑日が何日も続いています。
その上昼間は晴れていても、夜は必ず曇るので気温が下がらず
寝苦しい熱帯夜となり体力を奪います。
全国的にも酷暑が続いているようですので、水分をこまめに採り
熱中症には十分ご注意ください。
 
そんなことで天文熱が冷めるわけではありませんが、
星空が見えないのでテンションはちょっと下がり気味です。
 
81e60d91.jpg

AstroArts HPより

しかし雲の上ではさそり座が南中し、東の空には七夕の織姫、彦星の
こと座、わし座が昇りその二人を結ぶ鵲(カササギ)の橋となってくれた
白鳥座が天の川に翼を広げています。
いよいよ夏の星雲星団から秋の星雲星団の季節の到来です。
 
 
NGC7000:白鳥座にある北アメリカ星雲
3a03d5f4.jpg

クリックすると拡大します(↑)
2011/6/4 1:57-
CAPRI80ED BORG0.85DG・L CanonEOS_KissX2(SEO-SP2)
Tv:600secX8 ISO1600 RAP2にてDark StelleImage7にてAutoComposite
PhotoshopCS5にて各種画像処理 25%Resized (1昨年の画像を再処理)
 


それでは7月から8月にかけての主な天文現象をご紹介します。
 
7月
 7日 七夕
 8日 新月
16日 上弦の月
22日~23日 明けの東の空で火星と木星が大接近
23日 満月
28日 みずがめ座δ南流星群が極大
30日 やぎ座α流星群が極大
30日 水星が西方最大離角
 
   *下旬から8月中旬にかけては1年で一番流れ星が見られる季節です。
     空の暗い避暑地に出かけたら是非星空を眺めてください。
 


8月
 1~7日 スター・ウィーク ←クリックするとリンクページに飛べます。
     今年も家族そろって星空に親しむスター・ウィークが始まります。
     
http://www.starweek.jp/lb/b-l.jpg
本サイトはもちろんスター・ウィーク2013に協賛しています。
 
 4日 明け方東の空で月齢27の細い月と木星の接近
 7日 新月
12日 19:25 月がスピカを隠す(スピカ食)
13日 伝統的七夕
    月と土星が接近
    ペルセウス座流星群が極大
a2f1e296.jpg

AstroArts HPより
21日 満月
28日 下弦の月
 
BGM:COSMOS 合唱
 

七夕の願い、お食い初め、そして土星

596f8766.jpg

 
 
7日は4月1日に生まれた孫のお宮参りとお食い初めでした。
大宮の氷川神社で祈祷をしてから、隣の「一の家」でお食い初めです。
 
de8ead14.jpg

 
04afc271.jpg

 
とは言ってもまだ母乳だけですから食べる真似をするだけです。
 
97fc923c.jpg

 
 
大人の方は、こんな献立に従いコース料理を堪能してきました。
 
52e69615.jpg

 
3738363f.jpg

 
7f697e7d.jpg

 
8167bf54.jpg

 
どうか幸せな人生が送れますように!
天気にも恵まれ良いお食い初めの儀式が出来ました。
 

 
午後4時過ぎに帰宅すると、車内の温度計は39℃
東京の気温も35℃を超えこの夏1番の大変な猛暑です。
西から雷鳴が轟くとしばらくしてバケツをひっくり返したような
激しい雷雨となりました。お宮参りを早めに済ませて良かったです。
その後日没まではまた比較的穏やかな天気になりました。
今日こそ土星を撮ろうと早めに準備をしましたが、
夕暮れと同時にどんどん雲が増えてきます。

双眼鏡で雲の切れ目に土星を見つけ、しばらく待ってからようやく
カラー・モノクロの1シーケンスを撮ったところで厚い雲に阻まれました。
 
e2e4206e.jpg

 
 
上空のジェット気流は穏やかなはずなのに酷いシーイングでした。
水蒸気の多い空で透明度も極めて悪い状況でした。
そこでregistax5.1で1ポイントアラインメントとコンポジットまで行い
それをregistax6に渡してwaveletをかけてみました。
最後にstellaImage7のLRGB合成を自動で行いPhotoshopCS5で
仕上げました。
 
気流の悪い中で何とか撮影出来たのも良い心がけのお蔭でしょう!
 
孫が大きくなったら、
「これがお宮参りの日の土星だよ」
とプレゼントしようと思います。

関東甲信地方が梅雨明け!

今日、気象庁から
「関東甲信地方が梅雨明けしたと見られる。」
とアナウンスがありました。
本当かな?
tenki.jpでの今日6日の天気図はこうなってます。
9e5b8562.jpg

 

これが3日後には梅雨前線が北上して日本から離れる見込みです。
84028408.jpg


 
 
これが根拠になっているようですが、
しかしGPVで見ると今夜スッキリ晴れる所はなさそうです。
風も強くてとても撮影出来そうにありません。
3f792dad.jpg

来週前半も天文的には曇りがちの天気が続きそうです。

折角の新月期なのでどこかで
スッキリ晴れてくれないでしょうかねぇ?
 


そんなわけで画像処理講習会の復習ついでに撮りためた画像を
再処理して気を紛らせてみました。今回は輝度調整マスクの練習です。
 
(1)ナノトラで撮ったアンタレス付近 
adf82ab8.jpg

クリックすると拡大します(↑)
2013/6/9 1:48-
Canon EOS_KissX2(SEO-SP2) Tamron SP90mm Di MACRO f2.8→3.5
Tv:180secX3  ISO1600 nanotrackerによる自動ガイド
 
光害カブリを緩和して星も出来るだけ肥大させないようにしました。
画像を選別しわずか3枚になってしまいましたが再処理して差し替えました。 
 
 
(2)干潟星雲M8
b19c716f.jpg

クリックすると拡大します(↑)
2013/5/6 3:14-
GINJI150FN BarderMPCC MkⅢ CanonEOS-KissX5(新改造)Tv:300secX4 ISO1600
 
こちらも同じような処理をしてみましたが、なかなかぴんたんさんの
入選作品のようなイメージには仕上がりません。
やはりフラットをもっとしっかり撮影しないと難しいですね。
ヨネヤンさんのご指摘でフラット処理中の誤りを修正しました。
 
 
(3)M106銀河 
d1ac510a.jpg

クリックすると拡大します(↑)
2013/5/6 1:34-
GINJI150FN BarderMPCC MkⅢ CanonEOS-KissX5(新改造)Tv:480secX8 ISO1600
 
うーーん、良くなったような、悪くなったような・・・(^^;
 
さあ、梅雨が明けたら何を狙いましょうかね!?
それでは皆様どうぞ良い週末を~♪
 
晴れ乞いの歌
BGM:Stevie Wonder - You Are The Sunshine, Superstition (Live in London, 1995)

第4回東葛星見隊&JAL画像処理講座

30日はmn3192さんのお取り計らいで
恒例の画像処理講座に参加させて頂きました。
 
講師は天文誌常連のRUKUさんとビスタさんという豪華な顔ぶれです。
T-Fixさんやぴんたんさん、sora-canさんなど星見隊とJALのメンバーの皆さん
に加えていーぐるさんやATSUJIRODESUさんなど総勢20数名が
熱心に講習に参加され4時間があっという間に過ぎました。
講義内容も資料も大変充実しており目から鱗の連続でした。
5ab9b65f.jpg


いずれの講義でも感じたことは、
(1)処理前のフラットやカブリ補正がいかに大切かということと、
(2)私がほぼ完成と思っている所からが画像処理の始まりだということです。
撮って喜んでいるだけではダメなんですね~。

その後は恒例の懇親会が鮮魚が旨い居酒屋日本海で開催されました。
87fbd953.jpg

今回はヨネヤンさんもお元気で良かったです!
 
ここでも天文談義に花が咲き、更にはT-Fixさんによる画像処理講習会の
続きもして頂きました。
T-FiXさんは私の前の記事のJPEG画像からでも、もっと強調処理が
可能ですよということで網状星雲のサンプルをお持ち頂きました。
efadb624.jpg

 
 
T-Fixさんはまるでいとも簡単に真ん中の淡い星雲を炙り出してくれました。
その場で色々教えて頂いて分かったつもりになりましたが一人で
やってみるとどうも思い通りになりません。
それでも何となくやり方が分かったような気がします。
 
そこで先月片品で撮った網状星雲東側のNGC6992-5再処理して見ました。
前回星が小さくなったと喜んでいたのですが実は星雲の強調も控えめでした。
b3c9809d.jpg

 
 
今回は出来るだけ星を肥大させないようにしながら
星雲をもう少し強調して見ました。
d26e7bda.jpg

 
多少はその違いがお分かり頂けますでしょうか?
時間のある時にもう一度最初のFlatから講義内容を復習してみようと思います。

 
今回この講習会に参加させて頂き、講師のRUKUさん、ビスタさん
mn3192さん、代表の岸野さん、笹沼さん、参加された皆さん
どうもありがとうございました。
次回もまた是非よろしくお願いします。

Author

シュミット

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