徒然なる星空めぐり

Yahooブログ閉鎖に伴い引っ越してきました。まだまだ良く分かりませんが気の向くままに星空をご紹介していきますのでどうぞよろしく!

2014年05月

遠ざかる火星と衝を迎えた土星

今日こそはと期待して望遠鏡を向けていましたが、
気流の悪さにがっかりする日が続いています

 
期待の新月期ですが、例によって土曜日は天気が思わしく
ありません。そこで撮りためた画像を一挙公開です。
 
5月17日の火星
 
114ddb26.jpg

大シルチスが正面に見えていましたが気流が良くありません。
そういう時は屈折の出番です。ぼやけたなりに模様は写ります。
(TOAでの撮影画像を2倍に拡大しました。)
 


 
5月21日の火星と土星
 
56267442.jpg

この日は更に気流も悪く透明度も低い空でした。
おまけにカラーで撮影したはずがコーデックを間違えてモノクロに
なってしまいました。視直径も13"を切ってどんどん遠ざかっています。

コーデックの間違えに気づいて、撮り直そうとしたら
火星は既に西の低空です。おまけで土星も撮りました。
 
f3b53d1a.jpg

 
 


 
5月23日の火星
 
4d0d541e.jpg

天気も下り坂だし、翌日は撮影出来ないので意気込んで撮影しましたが
やはりC11ではぼやけた画像にしかなりません。この日もTOAでの撮影です。
気流が悪くてもそこそこの画像になるのはさすがTOAですね。
 
 
23日の土星
 
火星が西に傾くと土星が見頃を迎えます。
今までよりも多少はシーイングが良くなったのでC11で土星を狙います。
 
c6fc4648.jpg

今までよりも多少は良くなりましたがやはりこの拡大率では光量不足です。
カッシーニの空隙も周辺で乱れていますし、思うような色が出ません。
 

土星とその衛星
 
拡大撮影を諦め、眼視で見ていると土星の周りに衛星がたくさん見えます。
撮影で土星本体と衛星を同時に写すのは困難なので、
それぞれを別に写して合成してみました。
 
c10175db.jpg

土星には60個以上の衛星があると言われていますが
そのうち6つの衛星を写すことが出来ました。

 
 
待ちに待った新月期ですが今日は惑星の画像処理三昧でした。
来週こそはスッキリ晴れてもらいたいものですね。
そんな期待を込めて今日のBGMはこちらです↓
 
BGM:高中正義 / Blue Lagoon

近頃の惑星と月

勤務先から戻ると午後8時を回ってしまいます。
毎晩晴れたら撮影はしていましたが、最近あまり無理が利かなく
なり処理する時間が取れませんでした。しかも毎回悪シーイング
に悩まされているため、今夜こそと思っていました。
ところが今夜は中でもとりわけ悪シーイングでピントも合わせ
られません。そんなわけで撮りためた画像を一挙公開します。
 
5月10日の火星と土星
 
この日はとても酷いシーイングでした。C11では撮影出来ません。
3月末に注文していたTOA130NSがようやく届いたので、
悪シーイングの中、無理やりファーストライトを決行しました。
やはり屈折は悪シーイングには強いですね。不十分ではありますが、
C11よりはマトモが画像が撮影出来ました。
 
50bb1802.jpg

明らかに過剰倍率のオルソ6mmでも気流が良ければ使えそうです。
 
夜半を過ぎてようやく多少気流の荒れが収まって来たので
もう一度、今度はC11で土星を撮りましたがこんな寝ぼけた画像でした。
 
cba635c4.jpg

衝を迎えたというのに悲しくなるような貧弱な画像です。
 
 
5月11日の火星と月
 
この日は10日よりは多少はましでしたがやはり酷いシーイングでした。
もう少し早い時間はかなり良いシーイングだったらしいのですが、
この時間より早くは撮影が出来ないので仕方がありません。
 
c98ffe60.jpg


丁度近くに月齢12の月が輝いていたので、シーイングを考えて
拡大率を落として名所巡りをしました。北から順番にご紹介しましょう。
 
 
プラトー付近

e012b9d6.jpg

 
アルプス山脈の上にある直径95kmのクレーターです。
シーイングが良いと中に内部に小クレーターがいくつも確認出来ますが、
この画像では辛うじて3つの見分けがつく程度です。
 
 
虹の入り江
 
2b404ae3.jpg


ここは月面で最も美しい場所の一つです。
月齢によっては水面にさざ波が立っているように見える時もあります。
 
 
 
アリスタルコス付近
 
10d1f5b1.jpg

深いラグビーボールのような形をしたクレーターがアリスタルコス。
その右がヘロドトス。尻尾のような谷がシュレーター谷です。
 
 
ガッサンディ付近
 
a8eff701.jpg

湿りの海にある内部がゴツゴツした感じのクレーター(直径110km)です。
このすぐ横にも浅い谷が走っています。メルセニウス谷です。
 
 
シラー付近
 
50d7ed61.jpg

月面の南西部にある直径が180X70kmの楕円クレーターです。
月面に2~3°の角度で小天体が衝突すると、
このようなクレーターが出来るそうです。
 
その他にもいくつか撮りましたがまた後程紹介します。

5月13日の火星
 
この日は水蒸気がとても多くてどんよりした空でした。
でも案外気流は落ち着いているのではとの期待を込めて望遠鏡を
向けてみたらガッカリ。
最接近よりもだいぶ小さくなった火星がぼんやりと写っただけでした。
 
3671ba23.jpg

 

火星をしっかり撮影出来るのも今月・来月が限界でしょう。
一体いつになったら良いシーイングに恵まれるのでしょうか?

GW遠征顛末記:5月3~4日富士見高原遠征

5月2日

前日からのメールで、こう@ベサメさん、ATSUJIRODESUさん、ぴんたんさん、
adonoanさんはじめ皆さんは嬬恋方面に遠征されているのに業務の都合がつかず行くことが出来ませんでした。ようやく仕事が終わって帰りの電車に乗っている時にヨネヤンさんから電話です。せっかく三崎町に出かけられたのにバッテリートラブルで撤収されるとのこと。私も早く仕事が終われば合流したいと思っていたので、お役に立てずにとても残念でした。

そんなわけで遠征代わりに仕方なしに
自宅から撮った火星です。
fc99701d.jpg

クリックすると拡大します(↑)
シーイングが悪すぎてこんな画像しか撮れませんでした。
 


 
5月3日~4日

この日は何としても遠征したかったのですが、帰省ラッシュで中央道は朝から37kmの大渋滞とのニュースが流れました。
どの方面に向かっても早い出発ではこの渋滞に嵌ることになるでしょう。案の定先発のkeilibraさんからは渋滞で身動きが取れないとの悲鳴が聞こえてきました。
 
遠征地は色々検討した結果富士見高原に決めました。ガリバーの方が少し近いのですが、きっと満員御礼の大盛況ではないかと思い避けました。そんな訳で午後5時半に家を出発すると6時過ぎに乗った中央高速から沈む綺麗な夕陽が見られました。ほぼ渋滞も解消されていてとても快適なドライブです。
 
 
6c41ae67.jpg

 クリックすると拡大します(↑)
雲の向こうにはきっと青空が広がっているんだろうなぁ~と期待しながらパチリ!
 
途中コンビニに立ち寄り夜食を仕入れて現地には8時前に到着しました。
少々ノロノロ運転の場所はありましたが、とてもスムーズに来られました。
今回は光軸の調整が必要なく、あわよくば惑星も撮ろうと屈折を選びました。
現地には既に連絡を取り合っていたおーちまさんご家族やKeilibraさんが到着されていました。お二人は初対面でしたのでお互いをご紹介してから、のんびり機材を組み立てます。富士見にして大正解!何しろあのだだっ広い駐車場に私たち3人の他は1~2名しかいませんでした。お二人の間に割り込んで車を停めさせて頂きました。

主鏡とファインダーとガイド鏡の視界を合わせるのに格好の被写体、
月齢4.2の月があったのでパチリ!
 
2438824c.jpg

クリックすると拡大します(↑)
高度が低くてシーイングも良くありませんが幸先の良いスタートです。
 
月があるうちは特に撮るものもないのでじっくりと極軸を合わせたりバランスを取ったりしていると、そこにモカのパパさん登場です。何と愛犬のモカ君も一緒でした。そのうちラッキーさんも合流されて、雲一つない素晴らしい空の下で楽しいひと時を過ごすことが出来ました。モカ君は人懐っこくて本当に賢いワンちゃんでした。
人のパンを横取りする以外は・・(爆) 今度はモカ君の分まで買ってきますね!
 
そしておーちまさんのお嬢さんに惑星でも見せてあげようということで最初に火星を撮り、その後で土星を見せてあげました。でもリコちゃんは惑星よりもモカ君に夢中でした。当たり前ですよね。私だって一時は可愛いモカ君に夢中になりました!
 
5月3日の火星と土星

fe1b44ba.jpg

クリックすると少し拡大します(↑)
この頃から急激に気温が下がり、上空には寒気が流入しているようでした。
このシーイングではたとえ11センチの屈折でも画像が揺らいで良い画像は
撮れませんでした。
しかし遠征してまでも惑星を撮るなんて・・・(笑)
 
そしていよいよ11時になったので北天の銀河M51を狙います。
この日はM51を撮り、パンスターズ彗星を撮って、カメラレンズではその2つのツーショットを撮るつもりでした。そして薄明までは南天のM20辺りを撮るつもりでした。
今回はガイドトラブルに悩まされないように前回しっかり動いたDSIの組み合わせにしてきました。ところがどうでしょう!?何度やってもキャリブレーションのところでストップしてしまいます。1時間以上格闘してもどうやってもだめなので、カメラをリレーボックスを使わないQHYに切り替えました。
そうして何とか撮ったのがこのM51です。
 
M51を真っ二つに横切る人工衛星
4d18b9fc.jpg

ご覧の通りど真ん中に人工衛星が通ってしまいました(^^;
撮って出し1枚の画像です。
 
結局撮影開始が午前1時を回ってしまい、薄明開始まで2時間しかありません。
10分露出16枚をセットしたものの12枚しか使えませんでした。

そして仕上げたのがこの画像です。
 
M51子持ち銀河(NGC5194&5195)
 
495dd8da.jpg

クリックすると拡大します(↑)
2014/5/4 01:17-
BLANCA110ED BORG0.85DG/L CanonEOS60D(SEO-COOLED SP-3C)
TV:600sec ISO1600 12pics composite RAP2でダーク、フラット処理
PSCS5でRAW現像 SI7で自動合成の上、PSCS5で最終処理、resized 
ガイドグラフが暴れて星が肥大してしまいました。 
 
中央部をトリミングしてみました。
 
f9e3e4f3.jpg

クリックすると少し拡大します(↑)
ちょっと輝星の中心部や背景のフラットに不自然さが目に付きますが
この日の唯一、虎の子1枚の成果でした。
 
実は撮影中にカメラレンズのセットをしてM51とパンスターズ彗星のツーショットを狙うつもりでした。事前の検討では200mmで余裕で入り、1.4xのエクステンダーを使うと丁度良い画角で1枚に収められるのが分かっていたのでその組み合わせを持参しました。そしていざ撮影を始めようと電源を入れたら全く電源が入りません。前日にフル充電してきたばかりなのに何故でしょう!?
時々あることですが、今回もカメラバッグに仕舞う時に電源が入ってしまったようです。完全放電していました。
もう万事休す。星景写真を撮ることも、撮影風景を撮ることも出来ません。
皆さんの所にお邪魔してお喋りをしたり、モカ君と遊んだりした後で、しばらく車内でふて寝をしてしまいました。
*結局撤収中にもう一台カメラを持ってきていた事が判明しましたが、後の祭りでした(^^;
**そしてガイドがいくらやっても上手く行かなかった理由は、なんとリレーボックスのケーブルをオートガイダーの端子ではなくエンコーダーの端子に差し込んでしまったからのようです(^^; 
 
朝日を浴びた甲斐駒ケ岳がとても綺麗です。
0e706950.jpg

 クリックすると拡大します(↑)

ゲレンデの雪もすっかり融けてお花見のコースになっています。
35b8c6c3.jpg

 クリックすると拡大します(↑)

道沿いには桜もまだ残って咲いています。
b80c2310.jpg

クリックすると拡大します(↑)

帰りも午前6時に出発して8時前に自宅に着きました。
往復とも全く渋滞に遭わずにとても快適なドライブとなりました。

おーちまさん、モカのパパさん、keilibraさん、ラッキーさん
今回もどうもお世話になりました。
 
 特に坊主を免れるアドバイスを頂いたおーちまさんには感謝です。
皆さん次回もまたよろしくお願いします。
 
BGM:Earl Klugh - The Journey

天城高原遠征(2/2)

天城高原で撮影した3つ目の対象は白鳥座の北アメリカ星雲です。
午前3時になってしまい薄明まであと30分と言ったところ
したので3分露出8枚でのお手軽撮影の結果です。
 
北アメリカ星雲&ペリカン星雲
NGC7000&IC5067~5070
dd05597a.jpg

クリックすると大きくなります(↑)
2014/4/27 02:58-
CanonEOS60D (Seo-cooled sp3C) UIBERⅢ EF70-200mmF4L 200mm F4
Tv:180secX8 ISO1600
PSCS5でRAW現像 SI7でcomposite PSCS5で各種処理 25%resized
北アメリカは一応それらしく見えるけど、
ペリカンはやはり24分では何とも露出不足ですね。
 
 
fec58814.jpg

 クリックすると大きくなります(↑)

朝食を作っていて撤収が最後になってしまったタキさん、
どうもお疲れ様でした。そして有難うございました!
 

 
遠征から帰って来てから頑張って火星を撮影しました。
ちょうど目立った模様のほとんどない位相でしたが、
オリンポス山が中央に位置しているので狙っていました。
 
27日の火星
 
9a804007.jpg

クリックすると元サイズになります(↑) 
 
辛うじてオリンポス山も確認できるようです。
高地の周りに雲が纏わり付いて逆に窪んで見える感じです。

今日は休めれば嬬恋に、早く帰れればヨネヤンさんと一緒に
三崎町に出かけようと思っていましたが帰宅が9時を回ってしまい
結局こんな記事になってしまいました(^^;
明日は何とか出撃したいけど、ガリバーは満員御礼でしょうねぇ~。 
 
BGM:Bob James & Earl Klugh - Kari

Author

シュミット

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