11月22日は、折角の平日の祝前日でした。
しかしどこも確実な晴れは見込めないような空模様でした。長野辺りまで出向けば晴れていそうでしたが、行ってみて空振りだと痛いので、迷っているとぴんたんさんから都留が晴れているとの情報を頂きました。都留なら比較的近いので出かけることにしました。

早い時間の天気は良かったのですが、私が現地に到着した時には
雲にすっぽり覆われて北極星も見えない状況でした。
仕方がないので、主砲を出すまでもなくまずはサブのポタ赤の
設営をしました。

この日のポタ赤は壊れたナノトラに代えて、自宅に転がっていた
極望なしのGP赤道儀に、簡易的にトイクラスのファインダーを
差し込んで極望にした自作赤道儀です。
この極望の筒先にPoleNavigatorを取り付けるようにした
部品を作ったので、極軸合わせをするテストをしました。

そのうちだんだんと天気が回復し、星が見えてきたので
試写を開始しました。
結果は思ったよりも高精度で50mmのカメラレンズで6分間露出しても星像はほぼ点像を保っていました。ナノトラに比べるとお手軽とは言えませんが、これなら小鏡筒を載せた写真も撮れそうです。
7abf257c.jpg

2016/11/22 23:52-
Canon EOS KissX5 SIGMA18-50mm 50mm F2.8→F4 360secX8 


Pole NavigatorとQHYとの組み合わせでは難なくピントが
合うのですが後ろからケーブルが出ているため極望の部分に
取り付けることが出来ません。
そこでケーブルが横から出ているASI224MCが使えないかと
格闘しましたがどうやってもピントが出ません。もともと
PoleNaviがモノクロ限定のようで、カラーカメラだと感度が
著しく落ちるようです。それでも露出やゲインを大幅に上げる
と辛うじて星が見えるようです。
この日は主砲の設営は諦めてこの問題の解決に取り組むことに
しました。その結果フランジバックを3mm程度伸ばすことが
出来ればピントが来ることが分かりました。
なにか嚙ませればフランジバックが伸ばせるということで、
思い切ってレンズとカメラの間にUSBケーブルを切って
挟み込んでピントを出しました。(嗚呼勿体ない!)

c78f2cd0.jpg

2016/11/23 1:58-
Canon EOS KissX5 SIGMA18-50mm 18mm F2.8→F4 180secX10

結局この日は、自作ポタ赤の追尾精度と、PoleNavigatorのテストだけになってしまいましたが、オリオン座の全景を撮るのは今年初なのでまあ無理して出かけて良かったです。
自宅に戻ってみたらCマウントの延長アダプターが出てきたので
これで50mmでもASIのカメラが使えるようになりました。
PoleNaviのカラー対応を待つか、比較的安価なASI120MMでも
買おうかと思いますが、それなら素直にPoleMasterを買った方が
良さそうです(^^;

オマケで先日アップしたオリオン座中心部をNikCollectionで再処理してみました。

オリオン座中心部

870d7b80.jpg

FS60CB C0.73RD NikonD810A 360secX18 ISO1600