徒然なる星空めぐり

Yahooブログ閉鎖に伴い引っ越してきました。まだまだ良く分かりませんが気の向くままに星空をご紹介していきますのでどうぞよろしく!

2018年08月

17日の遠征強行結果と18日の惑星たち

前の記事で17日しか晴れそうにないと書きましたが、
GPVの予報では直前までこの日しかないとのお告げ!
ところが17日は出勤日です。
メッセンジャーのグループはこの日の遠征話で持ちきりでした。
出来れば南福島方面まで遠征したかったのですが、
帰宅後3時間半かけたら着くのが真夜中になってしまいます。

17日の遠征強行結果

曇る予報は早くなるけど、2時間以内で行かれる富士五湖方面に
友人と出かけることにしました。午後8時に出発し、
月と木星が連れだっれ沈んでいくのを車窓から眺めながら
一路富士河口湖町に向かいます。

ところが現地に着くとあれだけ晴れていた空が一面の雲に覆われています。しばらく天気の回復を待ちましたがどうも晴れそうにありません。仕方がないので戻る経路で都留まで行くことにしました。
都留の方がまだ空が見えますが、とても赤道儀を設置できる状況ではありません。
こんな感じ↓
678258c2.jpg

午前0時半を回るとスバルが雲間から昇って来ました。

baea6b49.jpg

気温が12~3℃しかなく、長そでの上にパーカーを羽織って秋の遠征気分です。

GPVでは午前1時を回ったらすっかり曇りの予報でしたから、
今日は夏の避暑が出来て良かったね!と思うことにします。

ところが1時半を回ったらだんだん雲が切れてくるではありませんか!急いでポタ赤を設置して、取り敢えず遠征に来た証拠だけでも撮りましょう!

白鳥座付近の天の川と散光星雲
68b1f7d4.jpg

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2018/8/18 1:28-
Tamron28-75 28mmf2.8  Nikon810A 60secX12 ISO1600
ポタ赤の角度調整が上手く行かず、薄雲の通過もあって輝星が滲んでいます。
狙った構図が取れませんでしたが取り合えす遠征の証拠写真をGETしました。


北アメリカ星雲

676719c2.jpg

             クリックすると大きくなります(↑)
2018/8/18 2:48-
SIGMA 135mmArt f1.8→f2.8 60secX4 ISO1600

ろそろ撤収しようと思い、そういえばSIGMA135mmを試していないなぁと言うことで4枚だけ撮ってコンポジットしました。

たった4枚を撮るだけでも薄雲の通過の影響がとても大きいです。
北アメリカ星雲が入っていることだけを確認して撮りました。
対象が右に偏り構図はボロボロです(^^;

3か月ぶりの遠征でした。
ご覧のように成果は乏しいけれど、久しぶりに高原の涼しい
空気を満喫し、天の川を拝めただけでも良しとしましょう。



翌18日の惑星三昧

GPV予報は相変わらずですが、惑星なら雲間を狙うことが出来ます。木星は完全にシーズン終盤に突入です。
平日の帰宅時間では間に合いません。
cc661000.jpg

シーイングが悪く折角大赤斑(GRS)が正面に見えて居るのに、解像度が上がりません。次の週末にまたリベンジしましょう!

お次はだいぶ暗くなった土星です。
4c8300dd.jpg

こちらも切れの悪い画像です。太陽が左側から当たっているので環の上に土星本体の影が落ちています。場所によってはシーイングが良かったとの話も聞きますが、当地世田谷では寒気の流入と薄雲の影響で結局不満足の画像となりました。

最後は夜半前に南中するようになった火星です。
先月末に最接近を迎え、すっかり巷の話題も落ち着いてしまいましたが、我が家ではこれからがシーズン本番です。
9月末位まではダストストームが晴れるのを追いかけるつもりです。
5c618653.jpg

こちらも酷いシーイングでしたが、時折落ち着く時もあり、上の画像はその中でも一番落ち着いた状態で撮影したものです。
明らかにダストストームが薄くなり始めました。
大好きな太陽湖が正面に向いています。Amazonで2inchの安いIRフィルターを入手したので撮ってみましたがかなり使えそうな感触を得ました。
こんな感じで全周が撮れれば今シーズンの火星としてまとめることが出来そうです。

スッキリとした晴れではありませんでしたが、この週末は天文三昧を堪能できただけでも良しとしましょう!

BGM:Earl Klugh - Living Inside Your Love
(音楽の再生は中央の▶をクリック!)


13-14日の火星


折角の新月期の盆休みなのに全く晴れませんね~

昨日は昼過ぎから急に空が暗くなり、突然大砲に打たれたような雷が鳴って、激しい集中豪雨に見舞われました。当地では大雨洪水雷警報が発令され外に出るのも憚られる状況になりました。

c56b8eb5.jpg


GPVを見ても関東周辺は17日に辛うじて晴れ間が見えそうですが、出勤日と重なってしまいました(><)
まあ予報はあまりあてにならないので、どこかで晴れないか情報収集に努めましょう。

豪雨の後は少し涼しくなって、久しぶりにエアコンが不要な位の気温になりました。時折ベランダから星が見えないかと空を見上げると夜半になって、雲が薄くなりました。火星は強烈に明るいので薄雲があってもそれを通して赤い光を放っています。
まあ撮れる時に撮っておこうと火星に望遠鏡を向けました。
あれだけの豪雨を降らせた大気ですから、シーイングはボロボロです。ピントの山も掴めないし、撮影中の火星は大きさが変化している感じです。
太陽湖の端に「ダエダリアの暗斑」が出現しているらしいので狙ってみました。
05c21500.jpg

クリックすると拡大します(↑)
コントラストが低くてあまり良く分かりませんが、画面中央より左側にその暗斑が認められます。これがダストストームが晴れる魁になると良いのですが・・・・。
まああんな集中豪雨の後で、晴れて火星が撮れただけでも良しとしましょう!
「ダエダリアの暗班」「ダエダリアの暗班」「ダエダリアの暗班」「ダエダリアの暗班」「ダエダリアの暗班」


8月4日の3惑星と9日の火星

処理が追いつかないので古新聞で恐縮です(^^;

昨日北関東で発生した集中豪雨が今日は当地でも発生しました。
幸い継続時間が短かったので大きな被害はありませんでしたが、
自然がどんどん狂暴化しているようで恐ろしくなります。
皆様も熱中症に加えて天気の急変には十分お気を付けください。


(1)C9のオーバーホールと3惑星

7月の上旬にヨシカワ光器さんにオーバーホールに出していたC9.25が約3週間かかって7月末に返送されてきました。
もう10年選手ですし、C11もあるので手放そうかとも思いましたがもう一度持てる性能(C9は11や8に比べてF値が長い)をフルに発揮させてあげたいと思いヨシカワさんにお願いしました。
補正版の洗浄に加え、主鏡・副鏡洗浄、ミラーシフト軽減等の機構調整、補正版の固着解除、鏡筒部乾燥性高艶消し処理等かなり金額が張りましたが、それなりの効果はあったようです。

先週の土曜日は比較的良い天気になりましたので、暑いベランダで3惑星を一挙に撮りました。
fab66251.jpg

クリックすると拡大します(↑)

C11と同じ機材で撮影すると一回り小ぶりになりますが、その部コントラストも高くなって画像が引き締まって見えます。
まあかなり金額を嵩んだことですし、当分愛用していこうと思います。
  
(2)8月4日の火星

こちらはいつものC11で撮影した火星です。

212e172a.jpg

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キンメリア人の海の辺りが可視光でも近赤外線でもぼんやりと見えています。火星のダストストームも少しずつ沈静化に向かっています。

            (3) 8月9日の火星

台風13号が房総の東を北上して太平洋に抜けていきました。
各地にそれほど大きな災害をもたらさずに去ってくれたのは幸いでした。地上の風もほぼ収まったので好シーイングを期待しましたが、いつのも高層のジェットストリームではなく、その下層の4000m辺りの気流が早く画像が大きく揺らいでいました。
731d52ef.jpg

クリックすると拡大します(↑)
火星の地表も少しづつ見え始めていますが、右端の本来の模様に比べるとダストが積もった影響で濃淡の付き方が異なります。今回の大接近はダストストームがどのように晴れていくかを追いかけることになりそうです。

ようやく本日から盆休みに入ります。丁度新月期に重なりましたので大いに期待していましたが、予報はあまり芳しくありません。
来週前半に1日でも良いので快晴に恵まれて欲しいものです。

wishful Thinking  Earl Klugh
(音楽の再生はをクリック!)


Mars closest to Earth (火星大接近)

6月初旬に大規模なダストストーム(砂嵐)で
全体を覆われてしまった火星が
7月31日に地球に最接近しました。

TVでも大きく報道されましたので、夜に東の空から昇る異常に
赤く明るい星を皆様もご覧になられたのではないでしょうか?
火星は楕円軌道を回っているので約2年2か月毎に接近しますが、
今回は中でも2003年以来、15年ぶりの大接近です。

いささか古新聞になってしまいましたが、この31日から
1日にかけての火星をまとめて並べてみました。
一番左が可視光、真ん中が赤外線、右がアストロアーツの
シミュレーション画像です。
ダストストームが収まれば一番右のような画像がみえるの
ですが、今は漸く少しずつ収まっていく途中のようです。

a62ecbaf.jpg

クリックすると拡大します(↑)

今は我が家からは見られない金星を加えると4惑星が次々に
空を賑わしてくれるので、惑星屋さんは休む暇がありません。

私も起床→出勤→帰宅→撮影→就寝→起床→出勤→帰宅→撮影
の繰り返しで、処理をする時間が全く取れませんでした。
睡眠時間はほぼ連日4時間でかなり老体に鞭を打っての撮影です。

 15年前は家庭の事情で満足に火星を見ることが出来なかった
ので(これが天文再開のきっかけになりました)、
砂嵐で表面が良く見えないながらも良い記念になりました。


Author

シュミット

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