Yahooブログ閉鎖に伴い引っ越してきました。まだまだ良く分かりませんが気の向くままに星空をご紹介していきますのでどうぞよろしく!
命を追ったあの夏。1985年8月12日御巣鷹山に日航機墜落、死者520名--。走り、叫び、書いた。 新聞記者たちの激動の一週間。1985年8月12日、群馬県御巣鷹山に日航123便が墜落した。乗客乗員524名。うち生存者4名、死亡者数520名。日本国内のみならず全世界に衝撃を与えた未曾有の悲劇は、23年の月日を経た今も人々の記憶から消えることはない。誰も経験したことのない最悪の現場を前にして、事故を報じる記者たちは何を思い、どう行動していたのか。歴史的な大事故を横糸に、新聞社という組織の生々しい人間関係が浮き彫りになる。この夏、一番アツイ映画が誕生した。
あの夏、墜落現場の取材をした私は、長い自問の時を経て「クライマーズ・ハイ」を書いた。記録や記憶とは一線を画する物語の創出にこだわった。物語には命を吹き込める。それは報道というせつなに身を置いた者の直感であり、作家に転じる動機の核ともなった。映画化は必然だったと思う。事故から二十三年。その数だけ夏が巡ったが、風化しない出来事というものは、それ自体の重みが風化を許さない。私は書かされ、原田監督は撮らされた。そうよみといてこそ、あの巨大事故がもたらした衝撃の一端が見えてくる。 横山秀夫
シュミット