そろそろ遠征記も終盤にさしかかりました。
オリオン大星雲から始まり徐々に東の空に対象を移すと
そこにはもう春の星空が拡がっています。

春といえばまずこのしし座から始めるのが定石でしょう。
 
まずは獅子の鼻先のλ(アルテリフ,4.5等)のわずか1.5度
真南にある長径10分ほどの系外銀河NGC2903です。
非常にダイナミックな渦巻型で宇宙にぽっかり浮かんでいます。
しかし約500mmの焦点距離ではこんなに小さくなってしまいます。
 
系外銀河NGC2903
 
8a63483f.jpg

CAPRI80ED BORG7887 Canon EOS_KissX5 ノートリミング画像
 
 
そこでこの銀河と、左隣の小さな銀河まで入れて
中心部をトリミングしてみました。
 
ebfbfd26.jpg

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元画像の50%縮小画像をトリミング
 
こうすると銀河の南北に伸びる腕の様子まで良く見えてきます。
前にご紹介した大熊座のM109と並んで私のとても好きな銀河です。
 
 
こちらもAstroNoteで整理しました。
 
e98eea2f.jpg

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そして、しし座と言えばやっぱり後ろ足のθ星近くにあるこのトリオ銀河が有名ですね。
 
M65,M66,NGC3628
 
dda63a87.jpg

こちらも銀河を中心に少しトリミングしてあります。
 
右側の形の整った銀河がM65、左側のやや不規則な渦巻きがM66
そして上に載っている中央に暗黒帯の走った銀河がNGC3628です。
 
 
こちらも拡大してみました。
0f716916.jpg

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8センチの小鏡筒、20分露出にしては良く写ったと思います。
 
 
こちらもAstroNoteで整理しました。
 
324971c7.jpg

 
ようやくこれで新改造EOS_KissX5のファーストショットは終了です。
このカメラは輝星が入るとゴーストが発生しますが、
極度に明るい星さえなければかなり良く写るカメラだと思います。

長期間にわたり画像にお付き合い頂き
有難うございました。
BGM:Ryuichi Sakamoto-Energy Flow