勤務先から戻ると午後8時を回ってしまいます。
毎晩晴れたら撮影はしていましたが、最近あまり無理が利かなく
なり処理する時間が取れませんでした。しかも毎回悪シーイング
に悩まされているため、今夜こそと思っていました。
ところが今夜は中でもとりわけ悪シーイングでピントも合わせ
られません。そんなわけで撮りためた画像を一挙公開します。
 
5月10日の火星と土星
 
この日はとても酷いシーイングでした。C11では撮影出来ません。
3月末に注文していたTOA130NSがようやく届いたので、
悪シーイングの中、無理やりファーストライトを決行しました。
やはり屈折は悪シーイングには強いですね。不十分ではありますが、
C11よりはマトモが画像が撮影出来ました。
 
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明らかに過剰倍率のオルソ6mmでも気流が良ければ使えそうです。
 
夜半を過ぎてようやく多少気流の荒れが収まって来たので
もう一度、今度はC11で土星を撮りましたがこんな寝ぼけた画像でした。
 
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衝を迎えたというのに悲しくなるような貧弱な画像です。
 
 
5月11日の火星と月
 
この日は10日よりは多少はましでしたがやはり酷いシーイングでした。
もう少し早い時間はかなり良いシーイングだったらしいのですが、
この時間より早くは撮影が出来ないので仕方がありません。
 
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丁度近くに月齢12の月が輝いていたので、シーイングを考えて
拡大率を落として名所巡りをしました。北から順番にご紹介しましょう。
 
 
プラトー付近

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アルプス山脈の上にある直径95kmのクレーターです。
シーイングが良いと中に内部に小クレーターがいくつも確認出来ますが、
この画像では辛うじて3つの見分けがつく程度です。
 
 
虹の入り江
 
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ここは月面で最も美しい場所の一つです。
月齢によっては水面にさざ波が立っているように見える時もあります。
 
 
 
アリスタルコス付近
 
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深いラグビーボールのような形をしたクレーターがアリスタルコス。
その右がヘロドトス。尻尾のような谷がシュレーター谷です。
 
 
ガッサンディ付近
 
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湿りの海にある内部がゴツゴツした感じのクレーター(直径110km)です。
このすぐ横にも浅い谷が走っています。メルセニウス谷です。
 
 
シラー付近
 
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月面の南西部にある直径が180X70kmの楕円クレーターです。
月面に2~3°の角度で小天体が衝突すると、
このようなクレーターが出来るそうです。
 
その他にもいくつか撮りましたがまた後程紹介します。

5月13日の火星
 
この日は水蒸気がとても多くてどんよりした空でした。
でも案外気流は落ち着いているのではとの期待を込めて望遠鏡を
向けてみたらガッカリ。
最接近よりもだいぶ小さくなった火星がぼんやりと写っただけでした。
 
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火星をしっかり撮影出来るのも今月・来月が限界でしょう。
一体いつになったら良いシーイングに恵まれるのでしょうか?