嫌な梅雨入りの知らせと同時に、嬉しい知らせが届きました。
入選したのは4月14日に最接近を迎えた今年の火星の組写真です。
6月号の締め切りに間に合わせようと、4月の20日前後に慌てて
処理して投稿したのですが箸にも棒にもかからなかったので、
あのクオリティでは仕方がないと諦めていた矢先でした。
 
69f912e2.jpg

 
今年の火星は高度が低くてシーイングに悩まされました。
それでも高度が高すぎて我が家からは全く撮影出来なかった木星に
比べれば撮影出来るだけ遥かにマシと言うものです。
3月の初旬から晴れていればほぼ連日火星に鏡筒を向けました。
我が家は南西向きのベランダなので火星が見られるのは初めの頃は
午前3時頃でした。それが衝を迎えた4月の中旬にようやく
夜半には撮影できるようになりました。
撮影したたくさんの画像の中から展開図に使えそうな
画像を選んで経度順に並べてみました。
サイズも視直径がどんどん変わるので微妙に調整してあります。
 
494ff64b.jpg

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これを1枚ずつステライメージ7の惑星展開図を使って
経度、中央緯度を入力して展開処理をします。
 

 

こんな風にして6枚の展開図が出来ましたが、ここからが問題でした。
フォトショップのPhotomergeでつながるかどうか試してみましたが
全く繋がりません。仕方がないのでそれぞれの展開図の使えそうな
部分を切り取って比較明でモザイク合成して完成させました。
 
今年の火星は北極面が地球を向き、南極面はあまり見えないので
画像の上に黒い余白が出来てしまいます。そこでほぼ展開図の
経度に合わせた画像を並べてみました。展開図は6枚の画像で作り
ましたが、スペースの関係でそのうち4枚だけを代表で載せました。
 
dab378ba.jpg


最初からもっと丁寧に画像処理を行えばもう少し精細な展開図が出来る
と思うのでこの梅雨の期間中に時間があれば取り組んでみようと思います。
 
今月の星ナビもUTOさん、ぴんたんさん、sora-canさん、モカのパパさん、
ビスタさん、hanaさんと言ったヤフーブロガーの皆様、
そしてご本家、月惑研究会の柚木さんが見事入選されていました。
 
そして天ガにはUTOさん、sora-canさん、hanaさんのダブル入選はじめ、
T-FiXさん、ヨネヤンさんといったベテランの皆さんが入選されていました。
こうして普段親しくお付き合いさせて頂いている方々が入選されるのは
我がことのように嬉しいです。
 
皆様本当におめでとうございます!
BGM:Joe Hisaishi (久石譲) - 29 Song Golden Collection