晴れても1等星しか見えない超光害地の自宅から
何とか話題のLovejoy彗星を撮影することが出来ました。

自宅ベランダは64個の常夜灯が煌々と輝いていて夜でも新聞が読めます。
光害MAPの指数を遥かに超える明るさです。
11日に撮影しようとして曇られてしまったので、仕方なしに
ベランダから曇った空を撮ったらこんな風になりました。
81890e08.jpg

50mmカメラレンズ f21に絞る
左から ISO1600 20sec    ISO400 20sec   ISO400 10sec

最初にISO1600 20secで撮ったら全体が完全飽和して真っ白です。
次に感度をISO400にして20secで撮ったら真ん中のようになりました。
一番明るい星は写るかも知れませんがこれでも露出オーバーです。
結局カメラレンズではISO400 10秒露出程度が限界のようです。

これではベランダからカメラレンズで彗星を狙うのは
ほとんど不可能でしょう。



翌12日も快晴に恵まれ、透明度も前日より良かったので例によって
上階の非常階段に遠征して来ました。

カメラにはLPS-P2の光害防止フィルターを付けて、何も見えない空を
星図からおうし座アルデバランの位置を頼りにLovejoy彗星のある方向にカメラを向けて試写するとなんとか90mmのカメラレンズで捉えることが出来ました。
27d3a4b4.jpg

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2015/1/12  21:10
Canon EOS_KissX5 SIGMA90mmmacro f4 LPS-P2 60secX8 ISO800 nanotracker追尾

絞りをf4まで絞り1分露出を8枚コンポジットしてみましたが、
やはり淡い尾まで写すのは不可能でした。

これに気をよくして更に長焦点で狙います。
明るいレンズは使えないので18-200mmの望遠端200mmを
f6.4にしたらISO1600でも1分露出が出来そうです。
eebaf530.jpg

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2015/1/12  22:04
Canon EOS_KissX5 SIGMA18-200mm 200mm f6.4 LPS-P2 60secX12  ISO1600 nanotracker追尾


この後自宅ベランダに降りてきて隣家の屋根にかかりそうな
位置にある彗星を無理やり望遠鏡で狙いました。
飽和寸前の画像を何とか処理してみました。

bfec25ca.jpg

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2015/1/12 23:03-
GINJI150FN Seo-cooled60D 600mm f4 LPS-P2 60secX8  ISO1600

やはり露出は1分が限界ですし、尾はどうやっても写りませんでした。



最後に同じ200mmの望遠レンズで撮った
都庁の夜景とLovejoy彗星
ちょっとお遊びで組み合わせてみました。

fca68910.jpg

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こんなふうに見えたら最高なんですけどね~(^^)/
今晩はスバルのすぐ近く右側に見えるはずです。
空の暗い地域にお住まいの方は是非ご覧になってください。

先ほど強風の中をまた上階に遠征して撮って来ました!

スバルと並ぶLovejoy彗星
48dfc490.jpg

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2015/1/17 22:35
FUJIFILM X-M1 XC16-50mm f5.6  10secX16  固定撮影 中央部をトリミング
         *常夜灯の迷光が入って円形の模様がでてしまいました。