何故ダーウィンでは昼の月と夜の月で向きが変わるのですか?

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LILYさんの見た昼の月と夜の月
こんな質問をオーストラリアに住むLILYさんからいただきました。
ダーウィンはご存知の通りオーストラリアの北端ノーザンテリトリーにあり赤道
から10数度しか離れていない町です。東京とは50度近く緯度に差があります。

そこで

このように下側が欠けて昇ってきた月は上側が欠けて沈むんです。
と説明させてもらいましたが、どうも理屈では分かるけど、
なんだかご覧になられたものとは少し違うようです。

そこでダーウィンでどのように月が動くのか実験して見ました。



円の真ん中をまっすぐ横切っているのが月です。円の真ん中が頭の真上です。
それぞれの方位が書いてある部分を足元にして見あげるつもりになって下さい。

ご覧のように東から昇った月はまっすぐ頭の真上を通って西に沈みます。
ですからかなり高度が高くなってからも東側にある時は下側が欠け、
頭の真上を通って西側に行けば、今度は上側が欠けるように見えます。

LILYさんのご覧になった月はこういう動きをしてたんですね♪

同じ日の東京の月です。


円の下半分の真ん中あたりを横切っているのが月です。

このように今の時期の月は南の低空を東から西に動きます。
ですから殆ど横切っている間は左側が欠けた月として見えるんです。
最後に沈む時に欠け際が上を向きます。
ダーウィンとは随分違うのがお分かりになりますね!

同じ時間の少し大きい画像で較べてみましょう。

それぞれクリックしてご覧ください。
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ダーウィンの画像です。東を下にしたつもりで月を見てください。下側が欠けています。
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西と書いた所に立ったつもりで月を見ると上側が欠けていますね。
分かる方はさそり座の昇り方を見てください。そっくり返っています。

今度は同じ時間の東京の月です。クリック♪
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月は南の低い位置を通ります。南西を下にすると月は左側が欠けていますね。
さそり座がやっと昇ってきました。

以前、西オーストラリアの星空をご紹介しましたが、ダーウィンと日本ではこれほど
月や惑星の見える高さに差があるのです。
ですから南半球のシドニーでは、逆に月は北の空を東から西に反時計回りに動くんです。
今、木星を頭の真上で見ようと思ったらオーストラリアをはじめ南半球が良いのは
こういう理由からなんですよ。

LILYさん、追加説明はこれで宜しいでしょうか?
小休止中なのにちょっとした天文講座の緊急開講です。

皆様、ちょっと仕事が多忙でご訪問・コメントできないのに記事アップすみません。
http://media.imeem.com/m/qVpjqZs8mD